大前研一のニュースのポイント

世界的な経営コンサルティング 大前研一氏が日本と世界のニュースを解説します。

安倍政権はそれほど右傾化した政策をとらないかもしれない

2012年12月28日 | ニュースの視点
 YOMIURI ONLINEは19日、世界先読みバズワードとして 「日本の右傾化」を取り上げた記事を掲載した。  今回の衆院選を報道した海外メディアに「右傾化」が頻出したと紹介。  米中は武力対立に発展することを警戒し、中国の脅威にさらされる 南シナ領域では歓迎する姿勢が見られたと分析しながら、 世界的に見れば今回の「右」は標準的な程度と結論づけている。  とは言え、このニュースは「読売新 . . . 本文を読む

反省した東京電力。真実を語らせない周囲とのしがらみに問題/活断層=危険=原子炉停止は短絡的に過ぎる

2012年12月25日 | ニュースの視点
 東京電力は14日、原子力部門の改革案を発表した。  原子力部門から独立して安全対策を指導、徹底する社内組織の設置など を柱に据え、過酷事故につながりかねない「負の連鎖」を断つ 組織づくりを急ぎ、早期の信頼回復を目指す考えとのことである。  私自身原子力改革監視委員会の一員として、改革案をまとめる作業を 指示した。  このプロジェクトの最終報告は来年の2月ということになっていだが、 私が担当 . . . 本文を読む

シャープ、パナソニックの厳しい状況/純減したとは言え、NTTドコモの圧倒的な優位は揺るがず

2012年12月18日 | ニュースの視点
 経営再建中のシャープが、米半導体大手のクアルコムから最大100億円の 出資を受け入れることで合意したことが明らかになった。  スマートフォン向けの次世代パネルを共同開発し、 シャープが技術を提供する見返りに、クアルコムがシャープの財務体質の 改善を助けるとのことだ。  クアルコムによる出資を受けて、「株価も上昇し、今後の明るい見通し」と 考えている人もいるようだが、4000億円近い損失を計上 . . . 本文を読む

外交を全面的に任せられる人材がいない/足並みが揃わない石原氏と橋下氏、天才的な勘を働かせた小沢一郎氏

2012年12月11日 | ニュースの視点
 野田首相は先月25日、テレビ朝日の番組に出演し、自民党の安倍総裁が 提唱する大胆な金融緩和について「危ない考え方」と批判した。  一方、安倍氏は「こんな認識でやっているから惨憺たる結果になった」 と応じるとともに、衆院選政権公約に盛り込まれた国防軍設置について、 どのような相手にどのような武器を使うかを定めた交戦規定を法的に 整備する方針を示した。  金利、日銀、国防軍など安倍総裁の「軽い発言 . . . 本文を読む