大前研一のニュースのポイント

世界的な経営コンサルティング 大前研一氏が日本と世界のニュースを解説します。

日本は屈辱外交を続けるのか? その岐路に立っている

2010年10月26日 | ニュースの視点
菅直人首相は4日、ブリュッセルで開いているアジア欧州会議(ASEM)首脳会合の夕食会の後、中国の温家宝首相と会場の廊下で椅子に座る異例の形で会合した。その中で両首脳は、戦略的互恵関係を進展させることを確認し「今の状態は好ましくない」との認識で一致。また今後、北京でハイレベル協議を開くことでも合意したとのこと。一方、中国から日本へのレアアース(希土類)の輸出が滞っている問題で、通関手続きに新たな条件 . . . 本文を読む

日本は外交の知恵を持つべき/ルシコフ市長解任は何を意味するか?

2010年10月19日 | ニュースの視点
中国の胡錦濤国家主席は先月27日、ロシアのメドベージェフ大統領と会談した。両首脳は戦略的協力関係の全面深化に関する共同声明に署名し、第2次世界大戦終結65周年に関する両国元首の共同声明を発表。旧日本軍の中国侵略に対する中露共闘が、現在の両国の戦略的な協力関係の基礎を築いたと強調した。一方、前原誠司外相は先月29日、ロシアのメドベージェフ大統領が北方領土訪問の意向を表明したことを受け、「大統領が訪問 . . . 本文を読む

労働者派遣法改正案/政治家は頭の中だけで考えず、事実・実態を知るべし

2010年10月12日 | ニュースの視点
政府が10月召集の臨時国会への提出を目指す労働者派遣法改正案について、派遣社員の55.3%が「反対」と答えた一方、「賛成」は13.5%にとどまった。 自民党時代の後期からこのような「社会民主的な考え方」を強く主張する人が出てきていたが、今の民主党について言えば「目に余る」という他ない。 派遣の禁止について、派遣社員の過半数である55%が「反対」している。一体、「誰のための法律なのか?」と問いた . . . 本文を読む

長妻氏は将来に備え、勉強せよ

2010年10月05日 | ニュースの視点
長妻昭前厚生労働相は22日の退任記者会見で、厚労省について「隠蔽体質、無駄遣い、天下り体質があり、世間の期待に比べて動きがワンテンポずれていた」と評価した。その上で「かなり追及したので、厚労省にとって『天敵』の位置づけだったのでは」と振り返った。 私は長妻氏に直接電話をしてみたが「改革を全うできずにまだ心残りがある」とのことだったので、「まだ機会があるから、その時に備えるように」とアドバイスを送 . . . 本文を読む