大前研一のニュースのポイント

世界的な経営コンサルティング 大前研一氏が日本と世界のニュースを解説します。

たった1枚のグラフが語る、日本経済の実態と新しい経済原論

2009年10月27日 | ニュースの視点
15日、中国商務省は9月の海外から中国への直接投資額が前年同月に比べ18.9%増の78億9900万ドル(約7060億円)になったと発表した。 2カ月連続のプラスで、増加率は8月の7.0%より大幅に拡大。世界経済が底入れしたとの見方が広がり、対中投資が再び活発になり始めている。 また、中国政府が株式相場対策を相次いで打ち出しており、政府系ファンドが中国工商銀行など国有大手商業銀3行の株式を買い増 . . . 本文を読む

核なき平和を提唱する米国の抑止力/オバマ大統領を広島へ

2009年10月20日 | ニュースの視点
9日、ノルウェーのノーベル賞委員会は2009年のノーベル平和賞を、米国のバラク・オバマ大統領に授与すると発表した。 同委員会は授賞理由について「国際外交や人々の協力関係を後押しする傑出した努力」を続けたと説明。 「核兵器のない世界」を提唱し、核軍縮への新しい潮流を生み出した同氏の功績をたたえている。 今回のオバマ大統領の選出について、「話題性」を創出したいというノルウェーのノーベル委員会の意 . . . 本文を読む

今の東京に本当に必要なのは、オリンピック招致ではない

2009年10月13日 | ニュースの視点
2日、国際オリンピック委員会(IOC)は、2016年夏季五輪の開催地にリオデジャネイロを選出した。 一方、落選となった東京では石原慎太郎知事の求心力が低下。招致活動だけで100億円もの税金を投入し、オリンピックの会場予定地の新たな用途も見通せない状況だ。 石原知事曰く、「東京のプレゼンテーションはほかの国に比べて圧倒的によかった」らしいが、私には全くそのように感じられなかった。 むしろ無理や . . . 本文を読む

世界のエネルギー関連企業の役代わり、再編が始まりつつある

2009年10月06日 | ニュースの視点
ロシアが石油関連輸出で攻勢を掛けている。原油・石油製品の輸出量は2009年後半か来年にもサウジアラビアを抜き、世界トップとなる可能性が出てきた。 石油輸出国機構(OPEC)の加盟国が減産合意を順守する一方、ロシアは輸出拡大で国家歳入の確保を優先していることが背景。 ロシアはすでにガス輸出で世界最大になっているが、国際エネルギー市場での存在感が一段と高まる勢いだ。 原油・石油製品の輸出量の20 . . . 本文を読む