大前研一のニュースのポイント

世界的な経営コンサルティング 大前研一氏が日本と世界のニュースを解説します。

百貨店ビジネスモデルの限界/ブックオフ出資の本当の狙いとは?

2009年05月26日 | ニュースの視点
12日、三越伊勢丹ホールディングスは、2010年3月上旬に伊勢丹吉祥寺店を閉店すると発表した。 ここ数年赤字が続いており、収益の改善は難しいと判断したもので、伊勢丹が都内の店舗を閉鎖するのは、八王子店の閉鎖以来、30年ぶりとのことだ。 今回の閉鎖対象となったのは吉祥寺店だが、注目すべきは新宿本店だと私は思う。 というのは、伊勢丹の新宿本店は、伊勢丹の売り上げの約半分を背負う大黒柱といえる店舗 . . . 本文を読む

米国が仕掛けた「フェイント」とその狙いとは?

2009年05月19日 | ニュースの視点
7日、米連邦準備制度理事会(FRB)は、大手金融機関19社を対象に実施したストレステストの結果を公表し、10社に対し、景気悪化に対応する上で必要な資本が総額で750億ドル不足していると判定した。 結果として、バンカメ(339億ドル)、ウェルズ・ファーゴ(137億ドル)、GMAC(115億ドル)という資本不足の上位3社のみへの資本注入を実施し、その他の金融機関は自ら市場で資金調達が可能なレベル . . . 本文を読む

公約を守ることで、国民からの信頼感を得る

2009年05月12日 | ニュースの視点
23日、米国防総省から、核戦略の基本指針として2002年に策定した包括的報告書「核体制の見直し」を8年ぶりに更新する方針が発表された。 核体制の見直しというテーマは、米オバマ大統領が選挙キャンペーン中から公約として掲げていたテーマの1つだ。 米オバマ大統領を評価すべき最大の理由の1つが、ここにあると思う。 2009年5月4日号のTIME誌でも、「100Days」というタイトルで米オバマ大統領 . . . 本文を読む