大前研一のニュースのポイント

世界的な経営コンサルティング 大前研一氏が日本と世界のニュースを解説します。

北朝鮮に日本攻撃への口実を与えるな/菅首相は日本の国防を考えているのか?

2010年12月21日 | ニュースの視点
米軍制服組トップのマレン統合参謀本部議長が8日、「北朝鮮の脅威に対し、我々は団結しなければならない。米韓合同軍事演習への日本の参加を望む」との考えを表明した。一方、北朝鮮の金正日総書記は9日、中国の戴秉国国務委員と平壌で会談した。北朝鮮による韓国・大延坪島砲撃後、金氏と外国高官の会談が伝えられたのは初めてで、情勢の安定化や中国が提案する6カ国協議について話したと見られている。 マレン統合参謀本部 . . . 本文を読む

対症療法で問題を先送りせず、経済の実態を見つめよ

2010年12月14日 | ニュースの視点
日本銀行は先月30日、成長分野の企業に融資をした民間金融機関に対して、超低金利で資金を貸し付ける制度の2回目の実績を発表した。貸付金額は1回目(9月実施)の4625億円から倍増の9983億円、貸し付ける金融機関数も47から106に増えたとのこと。これについて、日銀は「成長企業への融資拡大の呼び水を狙った効果が徐々に出ている」としている。 次の2点において、これは全く意味のない議論だと私は思う。 . . . 本文を読む

韓国と北朝鮮、そして米国と中国がどのように絡んでいくか

2010年12月07日 | ニュースの視点
韓国国防省は23日、北朝鮮軍が韓国の大延坪島やその周辺海域を断続的に砲撃したと発表した。24日までに韓国軍兵士2人が死亡、民間人の死者も2人が確認され、多くの家屋が損壊した。そのような中28日、12月1日までの予定で米韓合同軍事演習が韓国西方の韓国黄海で始まった。北朝鮮は軍事的対抗策も辞さない構えを見せており、朝鮮半島は緊張状態が続いている。 今回のニュースについて、日本の報道だけを見ていると実 . . . 本文を読む