大前研一のニュースのポイント

世界的な経営コンサルティング 大前研一氏が日本と世界のニュースを解説します。

安全を求める世界の投資資金が、日本のマーケットに注目し始めている

2008年07月29日 | ニュースの視点
海外投資家の日本国債への投資が増えてきている。 日銀の資金循環統計によると、海外投資家の日本国債の保有額は今年3月末時点で前年同月末比20.6%増の50兆2205億円となり、初めて50兆円を突破したとのこと。 最近では世界のお金が殆ど集まらず世界経済から孤立していた日本に、ここに来てお金が流れてきているというのは非常に面白い現象だ。 日本国債などつい最近までは、日本国民以外には誰も手を出して . . . 本文を読む

【大前研一ライブ】7月27日号の主なニュース

2008年07月27日 | 大前研一ライブ
*阿波踊り/阿南の夏祭りが開幕。有名連、企業連、市民連など52連が参加 *キプロス南北会談/再統合へ本格交渉、9月再開で合意 *東沙諸島/中国が領有権主張、台湾が外国メディアに公開 *中露国境問題/大ウスリー島を分割し中国領へ議定書に調印 *中国ネット人口/前年比56.2%増加、米国抜き世界一に *北京オリンピック/五輪間近で大気汚染解消狙うナンバープレート規制 *韓国情勢/李明博大統領が対米牛肉 . . . 本文を読む

日本は環境優等生として、サミットで強く意見を述べるべきだった

2008年07月22日 | ニュースの視点
9日、北海道洞爺湖サミットは、3日間の全ての日程を終えて閉幕した。 最大の焦点だった地球温暖化対策では、主要8カ国が2050年までの温室効果ガス排出量の半減という世界全体の長期目標の共有を全ての国に求めることで一致。 中国やインドなど新興国の首脳からも、数値に触れない形で支持をとりつけた。 ちょうど私はサミットが開催されていたときに香港に居て、現地の報道を見ていたのだが、非常に不思議なことに . . . 本文を読む

【大前研一ライブ】7月20日号の主なニュース

2008年07月20日 | 大前研一ライブ
*サブプライム問題/米国上院で3千億ドルのサブプライム救済法案を可決 *米国投資銀行/FRBとSECが投資銀行の監視で連携 *米国住宅公社/財務省とFRBが公的資金注入も検討 *住宅金融大手/破綻宣告の「インディマック・バンコープ」が窓口業務を再開 *メリルリンチ/「ブルームバーグ」発行済株式20%を45億~50億ドルで売却へ *シティグループ/08年4―6月期決算は最終損益が25億ドルの赤字に . . . 本文を読む

日本の問題点は閉鎖的な経済政策。「貸席経済」の成功事例を学べ

2008年07月15日 | ニュースの視点
国際通貨基金(IMF)の調査で、2007年のシンガポールの1人当たり国内総生産(GDP)が3万5000ドルを超え、日本の約3万4300ドルを抜くことが明らかになった。 資源に乏しいシンガポールは積極的な外資・外国人の誘致策で経済の活性化に取り組んでおり、市場開放が後手に回った日本との違いが鮮明になった格好だ。 シンガポールは、いわゆる「貸席経済」で大きく経済成長を遂げてきた、まさに私が提唱する . . . 本文を読む

【大前研一ライブ】7月13日号の主なニュース

2008年07月13日 | 大前研一ライブ
大前研一 香港&向研会緑陰セミナー 大連紹介 *香港情勢/陳方安生氏が9月の立法会議員選挙に出馬しない意向 *北海道洞爺湖サミット/温室ガス削減の長期目標を新興国も共有 *イラン情勢/中長距離ミサイル9発試射 射程距離2千キロも1発試射 *イラク情勢/マリキ首相がUAEを訪問しハリファ大統領と会談 *核の闇市場/パキスタン・カーン博士が北朝鮮への核技術提供は軍の監督下でと発言 *北朝鮮核問題/北京 . . . 本文を読む

北朝鮮の脅威に対して、日本政府として強い姿勢を貫くべき

2008年07月08日 | ニュースの視点
26日、北朝鮮は6者協議の合意で義務付けられていた核計画の申告を議長国の中国に提出した。 米国政府は同日、ブッシュ大統領が北朝鮮に対するテロ支援国家指定の解除を議会に通告したと発表。 また、北朝鮮が6者協議に提出した核計画の申告で、2006年10月に行った核実験で使用したプルトニウムの量を2キロとしていることが判明した。 この報道を聞いて私は、大きく2つの問題があると感じた。 1つは、米国 . . . 本文を読む

【大前研一ライブ】7月6日号の主なニュース

2008年07月06日 | 大前研一ライブ
*サブプライム問題/ブッシュ大統領が救済法案で実現は可能とコメント *金融政策/ポールソン米財務長官がシステム不安対処へ緊急権限。欧州中央銀行が0.25%利上げし年4.25%に *米国雇用統計/6月の雇用が6万2千人減少、6ヵ月連続のマイナスに *世界株式市場/米国銀行株が年初来20~40%下落。インドSENSEXはインフレ懸念で1万3千割り込む *ムーディーズ/データの誤りを修正せず高格付けし担 . . . 本文を読む

領有権を巡る問題。「大人の対応」と「首尾一貫した姿勢」がポイント

2008年07月01日 | ニュースの視点
18日、日中両政府は日中東シナ海のガス田の共同開発で合意した。 中国側が先行開発している白樺(中国名・春暁ガス田)に日本法人が出資するほか、日本側が主張する日中中間線をまたぐ北部の海域で新たに共同開発に着手する計画とのこと。 今回の対応は、領有権の問題について、非常に現実的な1つの「解」を見出したという点で評価できると私は思っている。 この解決策は、日本が抱えている他の領有権問題の対応につい . . . 本文を読む