大前研一のニュースのポイント

世界的な経営コンサルティング 大前研一氏が日本と世界のニュースを解説します。

先進国へお金が流れ始めたというのは、全くの勘違い

2013年04月26日 | ニュースの視点
新発10年物国債の利回りは15日、一時前営業日よりも0.03%高い0.65%まで上昇した。一方、東京証券取引所が18日発表した売買動向によると、黒田総裁率いる日銀が「量的・質的金融緩和」を発表した翌週の4月第2週に海外勢は日本株を1兆5865億円買い越し、週間で過去最高を更新したことがわかった。 このような事態を受けて、日経新聞は「世界の投資マネーが新興国から先進国へ回帰し始めた」などと報じてい . . . 本文を読む

現在のイギリスを形作った、サッチャー改革7つのポイント

2013年04月19日 | ニュースの視点
鉄の女と言われ、1979年から11年間イギリス首相を務めたマーガレット・サッチャー氏が8日、脳卒中のため死去した。強い指導力で国営企業の民営化や規制緩和を進め、小さな政府を目指し経済の自由化を実現する手腕は、他の先進国の経済改革に大きな影響を与えた。  日経新聞に連載されたサッチャー元首相の“私の履歴書”は、素晴らしいものだったと思う。実際、彼女の記憶力、信念は . . . 本文を読む

史上最高値と言っても、米国経済は浮かれる余裕はない/ASEANの好調は、数年前からわかっていたこと

2013年04月12日 | ニュースの視点
日経新聞は1日、「上向く米中景気」と題する記事を発表した。 これは米国株価指数のダウ工業株30種平均が5年5か月ぶりに最高値を付けたことを受けて、ウォルト・ディズニー、IBM、マクドナルドなど日本でも有名なグローバル企業が牽引したと紹介。 また個人消費も勢いをつけているとし、課題は雇用回復ペースの遅さと指摘している。 一方、中国経済については中国政府が昨年夏以降に行ったインフラ投資の規制緩和 . . . 本文を読む

タイヤメーカーのブランド戦略が、今必要か?/電気自動車はポイントは、量産体制を築き上げられるかどうか

2013年04月05日 | ニュースの視点
ブリヂストンの津谷正明最高経営責任者(CEO)は、27日、グループ全体で整合性が取れた1つのブランド戦略をまとめたいとの見解を示した。ブリヂストンの他、ファイアストン、デイトンなど複数のブランドを保有しているが、地域によって混在しており、ブランド戦略を統一することで新興国を含めたグローバル展開を加速する方針だ。 正直、今になってなぜブランド戦略を見直す必要があるのか、私には理解出来ない。例えば、 . . . 本文を読む