8月4日21時現在の小田原の最低気温は4時40分の23.4度、最高気温は13時39分の31.6度。いずれもアメダス小田原観測所で観測された温度である。ニュース番組の気象情報などで小田原の温度や降水量を表示しているのもアメダスで観測された数値を利用している。その小田原の気象観測を行っているアメダス小田原観測所は小田原市扇町に設置されている。小田原市扇町、県道720号沿いの神奈川県下水公社酒匂川流域下水道扇町管理センター内に気象庁のアメダス小田原観測所が設置されている。センター正門から右手に進むとアメダス小田原観測所が見えてくる。気象庁のページによるとアメダス小田原観測所は北緯35 度 16.6 分、東経139 度 9.3 分、標高: 14 m に設置されている。神奈川県下水公社酒匂川流域下水道扇町管理センター内の通路脇に設置されているアメダス小田原観測所。以前は小田原市城山の城山中学校内に設置されていたが、昨年扇町に移されたとのこと。柵で囲まれた中に様々な観測機器が設置されている。アメダスとは「Automated Meteorological Data Acquisition System」の略で、地域気象観測システムと呼ばれ、雨、風、雪などの気象状況を時間的、地域的に細かく監視するために、降水量、風向・風速、気温、日照時間の観測を無人で自動的に行っている。現在、降水量を観測する観測所は全国に約1,300ヶ所設置されており、そのうちの約850か所では降水量に加えて、風向・風速、気温、日照時間を観測している。このアメダス小田原観測所でも降水量の他に、風向・風速、気温、日照時間を観測している。柵の中の鉄柱の上部には風速風向計と日照計が設置されている。鉄柱の下部には温度計が設置されている。この温度計は電気式の温度計で、直射日光に当たらないように、通風筒の中に格納されている。通風筒上部に電動のファンがあり、筒の下から常に外気を取り入れて、気温を計測しているとのこと。気温は地上から1.5mの高さで観測している。地上から50cmほどの高さのところには雨量計が設置されている。雨量計内部には三角形の金属製のますが入っており、0.5mm単位で降水量が観測できるようになっている。アメダス小田原観測所で観測された気象データはこの有線ロボット気象計で処理されISDN回線で東京大手町の気象庁地域気象観測センターに送られ解析された後、全国の気象台や民間気象会社や放送局などに配信されている。夏の暑さもあと一ヶ月ほど。今年の小田原の最高気温はどれくらいの温度が観測されるだろうか。
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