「5月の朝」 Photo by Ume氏(タイトルも)
昼ごろには回復するという天気予報を信じて来た。こういう天気で一番気になるのが土砂崩れと倒木だが、山室川の第2堰堤を少し過ぎた所で1本の落葉松が道を塞いでいたくらいで大事無かった。幸い根が浅く、伐らずに処理できた。心配していた崩落個所も通過に支障はなかった。ただそれでも、側溝に崩れ落ちた岩は放置できない状況にまでなっている。
この雨で散ってしまうと案じた山桜、まだ健気にも耐えていた。また、キャンプ場の愛想のないコナシの木にも緑の色が加わり始めたから、やがて蕾が膨らみ、撮影会のころには白い花を咲かせるだろう。上って来る時、第1堰堤のヤマナシはすでに白い花に覆われて周囲の森の中で目立っていた。こっちの方が牧場でもコナシよりか先になる。この雨で草地も、鮮やかな緑の原へと変わっていくようだ。
こんな天気で、きょうのUme氏の写真を使わせてもらうのはいささか躊躇した。それでも季節はどんどんと進む。この1枚を置いてきぼりにさせるわけにはいかない。それに、天気は良くなるだろうという期待もある。
これは入笠山々頂付近からさらに100メートルほど上空より撮影されたものだそうだ。遠くに残雪を被った中央アルプス、そして伊那の谷が見え、中央は第1牧区の一部と鹿嶺高原まで続く尾根、雲にはブロッケンが写っている。よく見ると、管理棟の前にある小屋も見える。
ブロッケンか、懐かしい。記憶にあるのは冬の西穂で、風が強く、気温も低く、カメラは機能しなかった。単独だったが、ということは、あのころにはもうNもHも山から遠ざかっていたのだろうか。恐らくそうだろう、西穂高は、一人で上高地へ遊びに行ったそのついでだったはずから。
6月初旬に予定している撮影会の詳細については5月16日、No.66のブログをご覧ください。写生、探鳥も大歓迎です。
営業案内 「入笠牧場の山小屋&キャンプ場(1)」およびその(2)です。下線部をクリックしてご覧の上、どうぞご利用ください。