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読書、音楽、雑学

『村上ラヂオ2』村上春樹

2011-09-21 | 読書
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『おおきなかぶ、むずかしいアボガド 村上ラヂオ2』というのが正式な名称だが、長いので省略。


村上春樹にとってエッセイとは。
「物語を書くことが本来の仕事」であるが、それが一段落つくと「使わずに終わった知識・記憶・エピソード」を噴出する場としてエッセイがあるのだと、まえがきにある。そしてそれは「ビール会社が作る烏龍茶のようなもの」で、「わりと肩の力を抜いて書ける場」だそうだ。

肩の力が抜けてるのは感じるけど、それでも十分に面白いから困る。まあよくもこれほど様々なジャンル古今東西を問わず知っているものだ。もちろんただ知識だけ羅列しても面白くはない、それを味よく調理する技術はあたりまえだけど尋常じゃない。



この人のエッセイは学生時代からずいぶん読んできた、それは単に知識ではなく世界観、大げさに言えば哲学をぼくに携えてくれた。そして文章の書き方も強く影響を受けた、と書くのが恥ずかしいくらい下手な文章しか書けないが、こうしてブログを続けている一因として村上春樹の存在は無視できない。


若かったときはともかく、読者であるこちらも中年と呼ばれる域になると
「村上さん、それは違うだろ~」と時々異を唱える箇所も正直あるが、それも含めて、むしろそういうのも面白くて読み続ける作家なのかも。

内容に全く触れないのはネタバレを気にして、ではなく、このブログのネタとして二次活用しようという姑息な猿知恵w
ネタ切れ時にちょこちょこと小出しにご提供します。
1話3ページくらいなので、何かの合間にちょこっと、という読み方ができる。お忙しい方にお薦めの一冊です。

あ、でも良くも悪くも村上ワールドへの耐性がないと退屈かもしれない。外国人作家の話やジャズプレイヤーの話が多いので。
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