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歴史の真相

2012-02-01 | 歴史
こないだ書いたとおり、ぼくは『逆説の日本史』を長年愛読しているのだけれど、このタイトルでネット検索をすると案外とたくさんの批判・反論などがヒットする。

売れてるからひがまれちゃうんだだなあと、それでもとりあえずいくつか見てみた。「とても語る気になれない」と最初から切り捨ててしまっているものもあるが、意外にもしっかりとロジカルな反論も結構多い。
「ほう、なるほどなあ。井沢もいい加減だなあ」と、批判側に与することもあった。

まあ、事実著者の井沢元彦は作家であり、歴史研究家からすれば売れ線狙いで面白おかしく歴史を歪曲していると捉えられても仕方ないのかも。
例えば占い師がお墓づくりを語ってぼくが不機嫌になるようなものか。

確かに文章を盛り上げるために流れの中で煽るような書き方をしたり、断定的な口調だったりするところはあるね。
そもそも歴史なんていろんな解釈ができるから正解不正解を安直に決めるのは危険なのだろう。
けどそんなことを考えて一般人は読まないからね。司馬遼太郎は小説つまりフィクションと銘打って過去の人物や事象を描いているが、坂本龍馬をはじめ様々な人が司馬的な人物像で現代の我々に染みこんでしまっている。

ただ、実際井沢が間違ってるとしてもだよ、現実問題として歴史学者の書く歴史書がつまらないこと、井沢元彦のが面白いこと、これは動かし用がない。面白い方を手に取るのも仕方ないじゃないか。
つまりだ、井澤の理屈でいうところの卑弥呼が天照大御神と同一だとされてそれが常識になったとして、本当は違うかもしれないけど、それはもうどうしようもない、何が本当かわからない以上我々は面白い方を事実としてしまう。

そんなわけでこれからも読み続けるのでした。ま、用心は必要だけどね。


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