内容(「BOOK」データベースより)
トンデモ本とはなにか?UFO、超科学、超古代史、大予言、ユダヤの陰謀…著者は「衝撃の真実!」のつもりだが、はたから見れば大笑いのトンデモない本のことである!
ペンタゴンにボーイングは突入しなかった?モーツァルトを32倍速で聴くと何が起きる?太平洋に広がるドラゴン・トライアングルの正体とは?結成から16年、と学会が尽きることなきトンデモを笑い飛ばす。
内容紹介がすべてなのだけど、これがいちいち笑えるんだw「こんな本よく出版できたなぁ」という驚愕もあるし。
著者である「と学会」というのは山本弘が会長を務めた(去年退会)「世間のトンデモ本やトンデモ物件を品評することを目的としている」団体で、数多くのトンデモ本シリーズを刊行している。
「モーツァルトを32倍速で聴くと頭が良くなる」なんていう内容の本が本当に発売されてたのかと思うと唖然とするが、ヘタしたらぼくだって引っかかってたかもしれないし、笑ってばかりいられない。
10年位前『神々の指紋』にはかなり真剣にハマったしね~。
思い起こせば、ユリ・ゲラー、ミステリーサークル、ノストラダムスw 散々騙されてきたものよ、、、。
ちょっとアカデミックな言葉で飾られるとコロッとイっちゃう、騙されやすい質でして。
さて、本書で様々なトンデモ本を紹介されるうちに段々とおっかなくなってきた、その著者に大学教授とか一流企業の経営者とかもいて、こういう世間から信頼厚い人達がマジメにトンデモを主張するのってとても危険だと思う。
どんなアホみたいな学説も権威付けされるとそれなりに聞こえてくるってもの。
だから、こんなふざけた団体名で購入が恥ずかしい表紙でも、とても価値のある本で意義の高い活動をしていると思うわけです。
中身はと学会の会員が数人で分担して書いているが、山本弘の文章が一番面白い、エセ科学をただ暴くだけじゃなく文章で笑い飛ばすことでインパクトが強まるしトンデモ本の存在価値が一気に高まるような。小説家として成功しているのもわかる。