石匠風間ブログ!

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大河ドラマ諸々

2012-01-08 | テレビ・映画・芸能
『平清盛』が始まった。珍しく第1回から見たので、今年は熱心に見るかもしれない。清盛というと敵役悪役が多かったなかで眼の付け所がよいじゃないか。主演が松山ケンイチというのもいいしね。

ただ、第1回を見た限りあの妙にヒューマニズムを盛り込むところが個人的には嫌なんだけど、なぜってあの時代の武士に「命の尊さ」みたいなことを語らせるのってものすごく違和感があるから。視聴率至上主義のお茶の間ドラマだから仕方ないのか。

ところで昨年末のスペシャル大河『坂の上の雲』、3年がかりで完結したが・・・いや~いいねぇあれは。NHKじゃなきゃ創れないな。調べたらこのブログで原作である司馬遼太郎『坂の上の雲』を書いたのがもう7年前だった、とても感動したらしく同じ本で6回も続けて書いているw

今回映像化されて期待と不安が相まっていたが、あの旅順攻防戦の203高地の場面は圧巻だった。
名も知らぬ兵隊たちが虫けらのように死んでいく様。地形が変わってしまうほどの激しい砲撃。文章とは違うダイナミズムを見せてくれた。核爆弾もない時代に白兵戦で数万人の死者を出すに及ぶ戦闘というのは、想像を絶するものだ。
英霊の尊い犠牲の上に我々の今の繁栄がある、そこは忘れてはならない。

連合艦隊司令官・東郷平八郎を渡哲也が演じたが、これがもう、かっこよすぎてもう、、、
もっくんも阿部ちゃんもかっこいいんだけど、渡哲也のあの醸しだすオーラはなんなんだ?しびれたわ~

あと柄本明の演じた乃木稀輔のとことん不器用なところ、本で読んでるときはイライラしたけど、今回不思議と共感が生まれてね。これも役者の力なのかな?嫌いなキャラが好きなキャラに一変するとは。

まあ元々好きだったんだけど、歳をとるごとに歴史がさらに面白くてたまらないんだけど、どういうわけだろう。