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銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

ミナミからキタへ。

2016年10月10日 | ムムムッのMは紙一重

現在の大阪の中心地といえば?

「梅田(キタ)」とお答えの方がほとんどです。

私もそう。

阪急梅田、JR大阪ほか地下鉄などあらゆる交通網が

行き交うこの地は休日だろうと平日だろうと人で溢れています。

が、かつては田畑が広がる田舎でした。

「梅田」も元の表記は「埋田」。

泥土を埋め立て、田畑を開いたことからついた地名。

終戦後、北大阪が発展するとともに、その玄関口である梅田周辺も

開発が進み、今の姿しか知らない人間には「この辺りは田んぼやったんやで」と

言われても想像がつかないです。

 

と、先日の「大阪落語バスツアー・大大阪、船場歴史街道」で

案内役の林家染雀さんが語ってくださいました。

 

「大大阪」と東京をしのいだ時代の大阪の中心地は

現在ミナミと呼ばれている一帯。

大阪の集合場所から出発後、御堂筋を南に進み、四天王寺、高津宮などを

染雀さんの絶妙な語りとともに巡りました。

訪問地はみな演目の舞台になったりと、落語と所縁の深い場所。

落語がお好きな方はピンとくるのではないでしょうか。

 

キタとは異なり、ビルは控えめな高さで空が狭くなるほどではなく

なんとなく居心地がいい。

通りには商店がならび、中には問屋さんも多く、歩いてみると

いろいろ発見がありそうで楽しそう。

 

それにしても。

戦争という大きな節目があったとはいえ、

かつて中心地だった場所よりも、田畑だった場所があれほど

巨大な都市になるとは当時の人々は思いもしなかったのではないでしょうか。

 

上方落語はかつては風前の灯火となりましたが、四天王の4人を中心に

あらゆる方たちの努力で息を吹き返し、今では「英語落語」で海外でも

公演を行っている落語家さんもいるほど。

復興を願って活動した方たちも、海外まで飛び出していくのは

嬉しい誤算だったのでは。

 

あらゆるものがどんどん変わっていく。

 

今、当たり前だと思っていることが10年、20年後もそのままあるとは限らない。

変わっていくものは変わっていく。

変えたくないのなら、変わらないよう努力しなければいけないのかもしれません。

 

もしかしたら私も「今はこれが当たり前だけど、昔はこうなってたんだよ」

と、誰かに話をする日が来るのかも。

ちょっとワクワクします。

 

 

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マイタケご飯と秋の空

2016年10月10日 | Hの生きる喜び、それは

「貴重な天然大物ゲットしたので送ります!」

と連絡があり、新潟よりクール宅急便でドドーンと送られてきた天然マイタケ



箱を開けてみると、それはそれは香しいキノコの香りが広がりました
奥には、調理の仕方、食べ方、保存の仕方までご丁寧な手紙付き

おすすめはマイタケご飯と、マイタケ汁
どちらも 云々・・・(作り方)
貴重な香りが飛ぶから、汁で茹でたりはしないように!

食べきれなかったら、ジップロックに入れて冷凍保存すること!

マイタケと言っても、雪国まいたけぐらいしか知らないので、
「あ、どうもありがとう」ぐらいであまり感激しなかった私に対して送り主がカチンときたのか、

「天然ものだよ!滅多にとれないし。関西で言う松茸並みに貴重!分かってる??」
 (へぇ、知らなかった)
「こんなキレイな形のマイタケなんて、そうそうないよ、ちゃんと見た??」
 (キノコの形の美しさって、言われてもなあ)
「・・・分からないのか、、もったいないな」
 (うっ・・)

・・・返す言葉なく・・・。

よく分かりませんが、どうやら相当貴重なものらしいですが、
私の感動が薄く、喜んでもらえると思ったのに、そうでもなかったことが残念だったよう

相手の気持ちをくみとらず、失礼なことをしてしまって、これはこれで反省

でも、価値観って、違って当然
感動を押しつけたり、自分の好きなものを相手に押しつけるのは
よくないな、と昨今の我が身を振り返って思いました

この連休、衝動的に1泊で、秋の空を見に行きました
これで、スッキリ。山の秋はそろそろ終わりそうです

今夜はマイタケご飯です


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「君の名は。」が教えてくれた

2016年10月08日 | のほほん同志Aの日常

一本の映画に、忘れかけていた会話を思い出しました。

「はじまりは、全部、たったひとつの詩なんですよ。
 その詩を増幅させて、分裂させて、それが短篇になり、長編になるんです。」
 
「小説だけじゃない。
 絵も、音楽も、舞台も、ありとあらゆる芸術のモトは、詩なんです」

何年も前、聞いたときにはまるで掴めなかったそのことばが、今は分かるような気がするのです。


話題の映画、「君の名は。」を、今日も観てきました。




今日も。
そう、2回目です。

1回目もグッときたのに、2回目はもっともっと、グッとくる。
(今日は、オープニングから涙ぐんでました)
稀な映画だと思います。

何度も繰りかえし見る人が多いようで、その理由は幾つもあるのでしょう。

映像の美しさ。
古典的なストーリーと現代的なキャラクターの組み合わせの巧みさ。
ライブ感のある音楽。

もちろんどれも素晴らしいのですが、わたしの場合は、もうひとつあります。

先日はじめて観たときに、冒頭の会話がふと、よみがえりました。
そして、映画のモトとなった「詩」が見えたような気がしました。

原作者でもある新海誠監督は、100分を超えるこの映画で、
この瞬間のイメージを伝えたかったのではないか。

それを確かめたくて、今日また、映画館に足を運んでしまったのです。


物語の前半に出てきた、あるシーン。

――やっぱり、そうだった。

途中から、そう勝手に確信しながら、スクリーンを見つめていました。

昼でも夜でもない黄昏時。
古くは、たそかれ(誰そ彼)どきとも、かはたれ(彼は誰)どきとも呼ばれた時間。
映画の舞台である糸守(いともり)町の方言では、この時間帯を「かたわれどき」という。

たそがれ、かはたれ、カタワレ

この三つが結びついたときに、監督のなかで詩が生まれたのだと思います。
黄昏時に、分かちがたい、自身の「かたわれ」に出会う物語として。

繰りかえされるキーワードは、「かはたれ」(彼は誰?)

つまり、――君の名は。


あ~それにしても。
仮に私の妄想どおり、そのイメージがこの映画の種だとして、
それをいったいどうやってどうやったら、あんなに面白い一本の映画ができあがるんでしょう。

作品は作品として、ただ楽しめばいいのでしょうが、
作り手の頑張りどころというか、その作品が生まれた過程を考えると、なおオモシロイ。

この分では、きっともう一度、見にいくことになりそうです。


「君の名は。」が教えてくれたこと。
それは、私はあのとき、とても大切なことを教えてもらったのだ、ということでした。


******* * ******* * *******  

話は変わって、舞台、「真田十勇士」に出演の勘九郎さんのインタビュー記事。

「お客さんに楽しんでもらうためには、こちらも楽しむこと。
 でもそれ以上に、作る過程でこちらがどれだけ苦しんだか、だと思います」

とあり、これまたグッときました。

舞台「真田十勇士」のチケットはコチラ

(残席2枚です!)


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おりいって話が、、、

2016年10月06日 | 見かけだおしNのつぶやき

お電話が入っています。

 

え?私に?

 

電話に出ると、今から事務所に伺いたいと、なにやら沈んだ声。

 

何かあったのかしら?クレーム?

ドキドキしつつ、ご来店をお待ちすると、、、

 

かなり意気消沈され、

実は・・・

 

当社で手配した人気公演の観劇チケットを失くされたようで、

なんとかならないかとの、ご相談でした。

 

チケット紛失!?

 

で、早速手配先に問い合わせてみると、

 

え?まだ請求もしていないので、

チケットはどちらさまにも発送していませんよ。

 

やれやれ。

 

そのことをお伝えしようと、お客さまの待つ部屋に向かうと、、、

なんとも神妙な様子でちんまり。

 

つい、悪い癖で余計なことを言いたくなってしまい、、、

 

大変ですよ!気を落とさず聞いてください。

 

お客さまのこわばる顔。

 

チケットは・・・まだ送ってませんよ、送ってません!

 

キョトン。

 

事情をお話しすると笑顔、、、になるかと思いきや

再びどんより。

 

あかん、私ついに・・・きたわ。

きましたか!?

 

最後は、焼け酒ならぬ、サンドウィッチの焼け食いランチ。

 

ホッとしたけど、なんかキツネにつままれたみたいやなぁ〜

 

と、スタッフへと差し入れしてくださった大ぶりのカツサンドをぱくり。

 

あ〜っ、もう!!

 

と、去って行かれました。

 

おりいってのご相談ごとは、まあ、だいたいこんなところです。

平和なり。

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喪失

2016年10月03日 | のほほん同志Aの日常

仕事帰りの午後6時半すぎ。
自転車にまたがり、いつもの道。

なのに、なんだかいつもと様子が違う。
そっか、今日はやたらと出待ちが多いんだ…と、ここで気づきました。

今日は宝塚歌劇星組トップスター、
北翔海莉(ほくしょう・かいり)さんの退団公演、本拠地宝塚での千秋楽。

サヨナラパレードを前に、雨上がりの道を数千人がとりまいていたのです。

いったん通り過ぎ、立ち止り、ふりかえり、思いついて携帯を取り出し、
さっきまで顔をつきあわせていた事務所のスタッフに電話しました。

「なぁなぁ、今、歌劇場前、すごいよ~」

「あ、そっか! 写真撮ってください、写真!!」

と指示され、パチリ。



(臨場感あり?なし? ボケボケ写真ですみません)

スター登場までは、まだ時間がかかりそうだったので、
そのまま自転車にまたがって家路を急ぎました。

別にたいしたことを話すわけじゃないのだけれど、ふと思いついて、「なぁなぁ」と電話する。

そのモードに感化されたのかもしれません。

帰宅後、1年半ぶりぐらいに、学生時代の友人にメールをしました。
学生時代も、卒業してからも、思うに、お互い一番、何もかも話をしていた仲。

なのに――。
メールが戻ってきました。

あれ?と思い、ケイタイに電話をしたら、それも、もう使われていませんでした。

で、さっきから、呆然としています。

いつのまに、こうなっていたのだろう。

この喪失感。

歌劇場前の、ファンの人たちの喪失感と、どっちが深いんだろう。

さっき、その前を急いで通りすぎた人たちに、急にシンパシーを感じ始めているのです。


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