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銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

手配旅行の怪

2010年05月18日 | 見かけだおしNのつぶやき
道後温泉の貸切旅行が昨日出発しました
新大阪にて、高校からの同窓会
もう60年以上のお付き合いと仰いました
団体名:「○○高校バケツの会ご一行さま」
そのお見送りに行って参りました

東京から前泊で駆け付けた方もあり、
毎年恒例の同窓会の始まりです
 
「バケツの会」
よくよくお聞きすると
馬穴(バケツ)とのこと

学生時代、恩師につけたあだ名だそうで・・・
なんとも、なんとも、
皆さん相当悪ガキだったのでしょう(笑)

いつもはツアーの中で「点」でご一緒してきたお客様
手配旅行となると、今まで知らなかった
お客様のプライベートが見えてきて
「線」で接することの、この不思議

今まで以上に親密度が増すような感覚

久しぶりの再会に笑顔が絶えない皆さん
こちらまで幸せな気分になってしまいます

無事お見送りを済ませ事務所に戻ると・・・

先週、銀ステの手配で、これまた道後温泉含む
四国の旅にご家族でお出かけになったお客様が
その旅のご報告にご来店下さいました

その楽しい旅土産を聞きながら
こちらのお客様、ご夫婦が、京都ご出身だと知りました

「だから、あの明治村の旅で
京都のちんちん電車にまっさきに乗られたのですね!」
合点いきました

若かりし頃のお二人の、古都を闊歩する姿まで
見たようでした!ホントに

今や個人情報保護法は既成の概念
他人のプライバシー介入はご法度
そんな時代です

でも個人手配のお仕事をさせて頂くたびに
こちらが調査するわけでもないのですが
旅を通じて
お客様の素顔が見えてくるのが不思議です

正直、手配は細かい仕事です
でも何度もツアーでご一緒したお客様が
また違った一面を見せて下さる・・・
募集旅行では見抜けない?
お客様のヒストリーが見えてくるのが、驚きでした

おもしろい仕事です、手配旅行は…

なぜって、私、他人に介入するの大好きですから
ええ、ええ
ただの野次馬根性ですが、もちろん!

▼ツアー報告「桜の二十間道路とザ・ウィンザーホテル洞爺」
http://ameblo.jp/arailuka/archive1-201005.html

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貸切バス・オーダーメイド旅行のご相談は…
銀のステッキ旅行
TEL 0797-91-2260(平日8:30~17:00)
■公式ホームページ:http://www.gin-st.com
■銀ステ旅先案内人:http://ameblo.jp/arailuka
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エナメル靴の出番です

2010年05月17日 | のほほん同志Aの日常
もう、何回目になるでしょう。

――海外添乗です。

どこの国へ行くにも、
持っていくものはたいてい決まっていますから、
スーツケースの荷造りも、慣れたもの。

お客さまが頭を悩ませる洋服選びも
添乗業務ではデザインより機能性重視。
ポケットが多くて、軽くて、暖かくて、
皺にならない服が一番!

つまり、毎回、悩むまでもなく
同じ服を持っていくことになります。


そんな話をすると、「旅慣れているね」と言われます。

それでも、なかなか慣れないことがあります。
明日は、いよいよ出発…という日の夜の過ごし方です。

やることは決まっています。

1.手配資料を、いま一度読み直す

2.パスポート、航空券、現金
 この海外添乗「三種の神器」が
 ウェストポーチに入っていることを、何度も確認

3.MK乗合タクシーの迎えの時間連絡をドキドキしながら待つ
(たいてい恐ろしく朝が早い)

そわそわと、その3つを終えたあと
いつも、ぽかっと時間があきます。

何をしようか、
でも、何をするにも落ち着かない…。

そんなとき、私のすることは決まっています。

靴磨き、です。

下駄箱からごそごそと靴磨きセットの缶を取り出し、
黙々と、ピカピカに磨きます。

海外添乗で履く靴、というわけではなく、
ぜんぜん関係ない結婚式用のエナメル靴を。

なぜ?
知りません。

分からないなりに、今では靴を磨いていると家族から
「あ、もう添乗の準備おわったんね~」と言われるほど
欠かせない儀式になりました。


さて、今夜です。

・手配資料、読みました。
・三種の神器も、入っています。
・MKタクシーさんからも連絡きました。
・エナメル靴も磨きました。

準備完了。
明日からドイツに行ってきます。


▼ツアー報告「桜の二十間道路とザ・ウィンザーホテル洞爺」
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変わるものと変わらないもの

2010年05月16日 | Hの生きる喜び、それは
久しぶりに実家に帰ってきました
何となくざわついています

屋根裏には毎年恒例のツバメが巣作り
もう雛がかえっている巣もあり、
ピーピーうるさいこと

間もなくむかえる田植えに備えて
父と祖父が言い争い
(なぜか田の話になると二人は喧嘩します)

庭には、賑やかに色々な花が咲きあふれ・・
母の今のお気に入りはムギナデシコ
家中の至る所に飾られています

季節の移り変わりに疎い私でも
ここに帰ってくると嫌でも感じます

初夏の匂いがあふれています


久々に中学の友人とも会いました
一人が好きな私にとって、
唯一とも言える旧友です

会って話をしていると、
あっという間にあの頃に戻れるから不思議です
二人の間に流れるあの頃と変わらない時間

久しぶりに大声で話し、大笑いをし、
つまらない冗談を言い合っい、

あ~楽しかったと、別れ際
友人は突然こう言いました

「私、今、鬱やねん」

…え?

普段から明るくて、
あっけらかんとさっぱりした性格で
くよくよしたりすることの全くない子です
いまや、珍しい病気ではありませんが、

それでも、どうして…

突然泣き出したり、無意識に自分を傷めつけたり
どうしようもない不安にかられたりするそうです

今日は薬を飲んできてくれたのでした
だから余計に気分が操になっていたのです

重度の鬱と診断され、ドクターストップで
仕事も休んでいる、ということでした

仕事に行きたい
でも行かせてもらえない

それがストレスにもなっているようでした

あの頃と変わらないように見えた友人も
人知れず病と闘っていた
と知って、私は愕然としました

普通に働かせてもらえる、ということが
どんなに恵まれているか

それに気づかされたような気がします


時の流れとともに
変わりゆくもの

変わらずそこに在るもの

どちらもが現実

来週も帰ってくるから!と
友人とツバメに約束しました


▼「我が街再発見の旅」新コース発表はこちら
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ピアノを弾く理由

2010年05月15日 | のほほん同志Aの日常
「ぜんぶ、旅行のためなんです」

きっぱりと、そう仰いました。

昨日、独り暮らしをされている
お客さまのご自宅にお伺いしたときのことです。

日が長くなったとはいえ、夕暮れ時、
迷い迷いしながらたどり着いたご自宅前で、
外に出て手を振り、待っていて下さいました。

通されたお部屋に、電子ピアノがありました。

「わぁ! ピアノ、お弾きになるんですか?」と、私。
「はい、ドレミくらいですけど(笑)
 指を動かすとボケ防止になりますから」と、お客さま。

お好きだという強めのコーヒーをいただきながら
本題に入る前に、しばしお喋り。
ソファの横の、小さな踏み台に目がとまりました。

「毎日これを上り下りして、足腰をきたえてるんです」

そして、こともなげに仰いました。
「何年か前までは、1日1キロ、泳いでました」

…すごい。

お年のころは、私の祖母の世代にあたる方です。
私なんて25mがやっとなのに。
泳ぐのがお好きなんですね、と返したら、

「いえ、別に好きじゃありません」

…??

「全部、旅行のためなんです。
 ピアノも、水泳も、踏み台も」

そして、こう続けられました。

「主人がいたころは、行けませんでしたからね。
 それで、一人になって好きに行けるようになったら、
 目覚めて爆発してしまったんです」

…そうでしたか。

特にお好きなところはどこですか?と尋ねると、

「どこでも好きなんです。
 何でも見たいんです。
 まだまだいろんな所に行きたいんです。

 だから、少しでも長く元気でいられるように
 ピアノを弾いて指を動かしたり、
 テレビを見ながら、台を上り下りしたりしています」

ぜんぶ、旅行のためです、と仰るその言葉。

あまりに直球ストレート、
中学生の告白のようなまっすぐさで、
こちらにズシンと向かってきました。


そのお客さまの長年の夢というのが
寝台列車「北斗星」で行く北海道。

切望されていた個室ロイヤルのお部屋をなんとか確保し、
昨日はその切符をお渡しにあがったのでした。

「ありがとうございます。
 もう、行けないかと思っていました。
 何年も前からいろんな旅行社さんにあたってたんですが
 ずっと予約がとれなかったので」
 
夢が叶いました、とにっこり。


上野発・札幌行きの寝台列車ひとり旅。

あふれ出る好奇心とまっすぐな旅への思い、
そして、日頃のピアノと踏み台の成果も
カバンの余白につめこんで…

お部屋の隅には、すでに荷造りを終えたキャリーバッグが
ちょこんと出発のときを待っていました。



▼婦人会ご一行様と「美山かやぶきの里」へ行ってきました
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サービスの本質

2010年05月14日 | 見かけだおしNのつぶやき
英国のブラウン首相の失態が
前代未聞のごとく面白おかしく放映されたのは
つい最近のこと
思わず笑っちゃいましたね
個人的には「あるある~」という同感の笑い
でも一国の首相ともなれば
笑うに笑えない深刻な話なんでしょう・・・

サービス業に身を置き
お客様相手でありつつ
手配する業者からはお客様になる立場
そこで、わが身を振り返り
サービスの本質を知る機会が幾度となくあります

特に起業したての銀ステに対する
業者さんの対応
ちゃんと、出るのがおかしいです

私は「日本昔話」の崇拝者ですから
御恩に対する、人としての
最低限の義理は持っているつもりです
ですから、こんな小さな会社を信頼して
仕事をご一緒して下さるパートナーには
絶対成果を出す!
迷惑はかけない!という
強い思いがあります

さてこんな話になったのは・・・
久しぶりに仮面だけのサービスに接したからです
上っ面だけ、まあこれは私の得意分野ですから棚に上げて・・・(笑)
イケマセン、これは、やはり

サービスの本質
私などがまだ語れるものでもありません
でも、マニュアル本が多数出る中
ただゴタクを述べるのは誰しも容易です
でも、やはり、出ます
人間性が・・・

渦中のブラウン首相
人間ですから舞台裏でストレス発散は仕方ないこと
でも、表舞台でこの発言が出たことは
ジ・エンド

危機の時ほど、人は薄っぺらい仮面が剥がれてしまいます
私のはおかげさまで厚い皮でできているもので・・・
いえ、そういう問題ではなく

お客様相手の商売では
外には見えない内面の本質が
目に見える外見のサービスに通じるのだと思います

そういう意味で
沢山の取引先との関係の中で客側にもなりうる私たち
サービスする側の自分たちを
振り帰る機会があることは幸せです

「人の振り見てわが振り直せ」
そんな出来事が最近ありました

▼婦人会ご一行様と「美山かやぶきの里」へ行ってきました
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