銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

ピカソと近江妙蓮

2022年07月23日 | のほほん同志Aの日常

常人ではない。
それが、「ピカソ展」を見終えての感想でした。

なんといっても、人生を彩る女性たちの数。

バレリーナだったオルガ
17歳のマリア・テレーズ
日傘をさした写真が有名な、フランソワーズ・ジロー
写真家で、「泣く女」のモデル、マラ・ドール

女性が変わるたびに、画風が変わり、
今回の展覧会(於・佐川美術館)はその変遷も追っていたのですが、
たしかまだまだいましたよ。

このエネルギー、常人ではありません。


さて、常人といえば、今回のツアーでは、
耳慣れない「常蓮」ということばを耳にしました。

「常蓮」と書いて、ジョウレン。
・・いえ、常連さんのジョウレンではなく、
「妙蓮」に対しての、「常蓮」です。

午前中に訪ねた、滋賀県守山市の近江妙蓮公園。



妙蓮というのは、蓮の一種で、ふつうのハスであるところの「常蓮」とは別種。

どう違うかというと…



つぼみの開いたときの様子が、こんな感じ。



もっと開くと、こうなります。



資料館でいただいたものから抜き書きすると、

 ・妙蓮は、雄しべも雌しべもなく、花弁だけで花ができている
 ・花弁数は、開花前のつぼみの時期には2000枚前後あるが、
  開花するとしだいに花弁の数がふえて、5、6000枚になる

しめくくりに、こうありました。

「常蓮の花は、4日間ですべての花弁を散らせて咲き終わりますが、
 妙蓮の花は20日前後も咲き続けて、そのまま数千枚の花弁を散らさないで枯れる
 奇妙な花なのです」

・・ほんとうに奇妙な花。



そういえば、常人に対して、奇人ということばがありました。
もちろん、ピカソはそのひとり。



〈海の前の女〉 *今回の展覧会にもきています。

女性をよく描いたピカソですが、これは実母の絵。

フランコ政権に反対して、故郷スペインを去っていたピカソは、
母の葬儀に参列できず、悲しみのなかでこの絵を描いたといわれます。

ピカソが常人ではないエネルギーで、芸術や女性たちに向きあったのは、
青春期が、戦争の時代だったことと関係しているのかもしれません。

・・いや、奇人ピカソにとっては、生涯青春だったかも。


ピカソと近江妙蓮。
「常」ならざるものに出会えた近江の一日でした。



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