銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

ありがとう、SL銀河

2023年07月11日 | のほほん同志Aの日常

ようやく、宿題になっていた映画を見てきました。

宮沢賢治の父を描いた、『銀河鉄道の父』。
エンディング、銀河鉄道が夜空に浮かび上がるシーンに、
あの日の光景がよみがえりました。

*** *** 

「チケット頑張ってよ!」
GW前のある日、お客様から「喝」を入れられました。

それが効いたのでしょう。
全国いっせいの売出日、わずか0.1秒で完売した切符を
なんとか4枚、確保できたのですから。



SLの到着を待ちかねて、花巻駅では、鹿踊りのお出迎え。

やってきました、SL銀河!



花巻—釜石間を走る「SL銀河」。
人気を誇りながらも車体の老朽化で6月半ばでの運行終了が決まり、
今回確保できたのはラストラン1週間前の超プレミアチケット。
しかも、たった4枚。
もったいなくて添乗員は乗れません。
4名限定のツアーとし、私はタクシーで追いかけることにしたのでした。



石炭を入れて、準備完了! 


さて、花巻から遠野へと向かう国道では、、。

「ずいぶん車が多いなぁ…」
ドライバーさんがぼやいています。

みんな、車でSL銀河を追いかけているのです。
たぶん筋金入りの、あるいはにわかの「撮り鉄」さん。
カーブやトンネルなど、絵になるスポットへと先回りし、SLが迫りくるその瞬間を狙うのです。

パシャリパシャパシャッ、はい、次! 
撮り終えたら、また次のスポットへGO!

いちばんのスポットが、めがね橋。
ちょうど道の駅が隣にあるし、私も「撮り鉄」したい!

「停めてくださいっ」
とりあえず満車寸前のPに滑りこんだものの、
車がどんどん乗り入れてきて、さらには大型バスまで!



「あかん、出ましょう!」

追いつくはずが、追いつけなくなります!


それにしてもこの人出、この賑わい!
豪華な観光列車も顔負けです。



あと7日でラストランだから。
ここが宮沢賢治の故郷だから。
それもあるでしょう。

でも一番の理由は……
姿も見えないうちから、ポォーッと響いてくる汽笛と、空にたなびく黒い煙。
そう、これが「SL」だから。

もくもく煙を吐き出して疾走する姿を目にした瞬間、
大きく手をふり、「ありがとう~」と叫んでいました。

さて、無事追いつけて、皆さんと合流した遠野駅で。


「めがね橋で手を振ったの、見えました?」
喝を入れてくれたお客様に訊いたら、「ぜんぜん」と笑っていました。

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