銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

「オロネ」と鉄子

2011年08月15日 | のほほん同志Aの日常

「ホント、大人の遠足やったね」

そんな感想をご参加の方々からいただきつつ、
名古屋1泊2日の旅から帰ってきました。

今回たずねたのはコチラ、

(1)トヨタ博物館
 …ロールスロイスにフェアレディ、往年のクラシックカーが大集合!

(2)豊田市美術館
 …フェルメールの『地理学者』が来日!

(3)名古屋市科学館
 …今春オープンの超人気プラネタリウムへ!

(4)リニア鉄道館
 …こちらも今春オープン。
  懐かしのモデルから最新型まで在来線・新幹線が勢揃い!

皆さんのもともとのお目当てはプラネタリウム。
こちらはさすがの規模、施設、内容で大満足。
間違いなく今、名古屋で一番人気のスポットでしょう。

あと意外性で好評だったのが
クラシックカーをこれでもか!と集めたトヨタ博物館。
「ペーパードライバーなの」「車は興味なくて」と仰ってた皆さん、
まるで美術工芸品のような車の数々に、目の色が変わっていました。

そんななか、個人的に一番テンションが上がったのがリニア鉄道館。

1952年の世界最速記録をもつ蒸気機関車やら
(銀河鉄道999のモデルでもあります)
「特急しなの」の歴史的変遷やら
検査用のみに運行される黄色い新幹線「ドクターイエロー」やら…
まぁ、楽しいのなんの!

ひとつひとつの車両を眺めるうちに、むくむくと疑問がわいてきました。

それぞれの車両の前には
「キハ58」とか「クモハ165」といった案内板。
車両の表記であろうことは分かるのですが、どういう意味なんでしょう。

「オロネ10」なんてのもあります。

気になってうずうずしていたら、そこへちょうど、

「お!オロネですね」
「あぁ、これは懐かしい」

とか言いながら、二人づれの「鉄男さん」がやってきました。

添乗員を長くやってるうちに身についた技術として、
車のなかでの読み書きや、早食いに加えて
見知らぬ人でも躊躇せずに話しかけられる、ということがあります。

だから単刀直入、「オロネって何ですか?」と聞いてみました。

するとちょっとびっくりした表情の2人の鉄男さん、
譲り合いながらも即答。

「オロネの『ネ』は、『寝る』の『ネ』。
 ほらこれ、寝台車でしょ」

へぇー、そんな、頭文字そのままなんですか!

さらにお聞きすると一つめの「オ」は重量を
二つめの「ロ」は等級を表しているそうです。

「ひとつひとつのカタカナが決まった意味を表してるんですよ」
と口数少なに教えてくれ、去っていきました。

はぁ、そんな単純なものですか。
「ネ」が寝るのネならば、「オ」は「重い」のオですか。

じゃぁ、「キハ」のキは?
「クモハ」のクは?と、謎はさらに深まるうちに
あっという間に時間切れ。

でも併設のショップでこの質問にぴったりな、
記号の全容を説明した本をゲットしました。

→『国鉄/JR 列車編成の謎を解く』
  佐藤正樹著 交通新聞社新書

まだ斜め読みですが、この本、とても面白そうです。

それによると、たとえば「オロネ」の「オ」のように
記号の一番最初に表記されるのは重量である場合が多く、
「ナ・オ・ス・マ・カ」の5段階に分かれていて
オ級とは32.5~37.5トンのクラスを指すんだそうです。

なんだ、重いの「オ」ではなかったわけです。
そりゃそうですよね、
電車が「おもい」「かるい」って子どもじゃないんですから。

でもお陰様でとっかかりを得て、
今後、電車に乗るときの楽しみが増えました。

実は前々から気にはなっていた鉄子への道、
どうやら一歩を踏み出せたようです。


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