野田さゆりのつぶやき日記

日々の暮らしの中で思うこと

頼り会える社会へ~人間の顔をした財政改革~ 井手英策さん講演会

2017-07-28 22:19:16 | 平和・憲法、政治一般

昨日は水道橋の全水道会館へ。
みずほ塾のサマーセミナーで、ずっとお話を伺いたかった井手先生の講演会。


「お友だちのための政治」をすすめる安倍政権。
何だか何だか政治不信が募り、気持ちが暗く、重くなっていました。
でもこの講演を聞いて、希望が持てる社会に転換できるかもしれないと思えるようになりました。

簡単にご紹介。
現状は
・高齢者向け支出に比べて現役世代向け支出が低い。
 何もかも「自己責任」
・世帯収入300万円未満が33%、400万円未満は47%、500万円未満は60%。
・貯蓄率が下がっており、貯蓄ゼロ世帯は2人以上世帯の30%、単身世帯の50%。

社会的弱者とは誰のことか。
 「あなたはどの所得階層ですか」の質問に『下』4.8%、『中』92.1%。
    
 低所得者層であるにもかかわらず、そう思っていない『幻想の低所得者』が多い。
 老後は不安と思っている人が85%。
・再分配と言われるが・・・・低所得者にだけ分配すると、税金を納めることに抵抗を感じたり、低所得者バッシングが始まる。
 困った人を助ける社会が貧困率を高める


一律に20%課税。低所得の人も高額所得者も同じようにサービス給付。

増税で暮らしの安心を買う・・・
・20兆円(消費税なら7%)増税すれば
  10兆円で財政赤字はほぼゼロ
  幼稚園・保育園(8000億円)、大学授業料(3兆円)、医療費(4.8兆円)
  介護(8000億円)、障がい者福祉(数百億円)アッ、賄えた!

">☆痛みと喜びを分かち合う、すべての人の不安をなくす。
 民主主義とは財政の使い方を一緒に考えること。


・税は「負担」ではなく「みんなの蓄え
 自己責任で蓄えなくてもよくなる。
・あらゆる人間に保障をすれば格差はなくなる。

セーフティネットを準備するのでなく、セーフティネットが必要でなくなる社会を作る。
穴を作らない。落ちた人を助けるのでなく、落ちないようにする。

・医療扶助、教育扶助、介護扶助のサービスがあれば
 生活扶助だけを生活保護で手当てすることになる。
 扶助を受ける人の後ろめたさが最小になる。
「頼りあえる社会」=品位ある最低保障+給付付き税額控除

生まれたときの運・不運で人生が決まる社会を終わらせる。
増税イヤだ!、消費税が上がれば逆進性が問題。
 そう思っていましたが、考え直します。
 本当に安心して暮らせる社会ができるのであれば、喜んで税金を払います。
 障がい者の叔父、独身で働いている叔母、一人親で育ててくれた母。
 ご自分の育ち、経験も含めてあつくお話しして下さいました。
「母、叔父、叔母が自分を一生懸命育て、支えてくれた。
 社会全体が私の家族のようになって欲しい。頼り合えるようになって欲しい」と。
 
 なんて優しい言葉なんだろう。
 心も目頭もウルウル。
 そこかしこで、ハンカチで目頭押さえている人が・・・・。
 心も目頭も・・・って変な書き方ですね。
 でも不思議、心の奥の方からジワジワ潤う何かを感じたんです。
 目頭がウルルはよくあるけれど、少し違う感覚。(*^_^*)

 オリンピックのある2020年までに、この日本を作りかえたいそうです。
 よっしゃ!井手先生のお話を広げていかなくては・・・・。
 またお話聞きたいな。
 目からウロコのお話でした。


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