野田さゆりのつぶやき日記

日々の暮らしの中で思うこと

『いのちの林檎』を観て

2011-02-14 12:41:47 | NPOはとやま環境フォーラム /熊井の森トラスト 自然・環 
すごい映画でした。
これまで観たドキュメンタリー映画の中で最も心に残るものでした。

化学物質過敏症の早苗さんの映画です。
すくすくと育ってた素敵なお嬢さんがある日、発症したのです。
家の新築がきっかけでしたが、近隣にあるゴルフ場の農薬散布によっても
強く反応し、呼吸困難を起こします。
化学物質が体内に蓄積し、ある日、過敏症を発症し、
それまで何でもなかった物質が凶器となって
彼女に襲いかかってきます。
日常の暮らしの中で化学物質にどれだけ囲まれていることか。
農薬、合成洗剤、芳香剤、殺虫剤、タバコ、電磁波、低周波、プラスチックなどなど。

「私が吸える空気はどこにあるの・・・」
化学物質の蔓延する病院・救急車もダメ、
山の上に家を求めても飛行機の低周波、電気のこぎりの電磁波にも反応して
発作が起きてしまいます。

水も飲めないような状態の時に、
木村さんの奇跡のリンゴを口にし、
枯渇した体内にしみわたるようなりんごの甘さ、みずみずしさを
早苗さんは感じたそうです。

テレビなどで有名になった奇跡のリンゴの木村さん。
無農薬でリンゴを作ることは本当に大変なことで、
何年間も実らず、無収入で、雑草を食べてしのぐ大変な生活をしたそうです。
自殺を考えるほど追いつめられたこともありましたが、
それを乗り越えることで、無農薬のりんごを作ることができたそうです。

簡単、便利、表面的なきれいさ・清潔さ・・・
そんなものを追い求めるあまりに
大切なものを見失ってきたのでしょうか。

早苗さんの清らかで素敵な笑顔。
木村さんの底抜けに明るい笑顔。
りんごの花のきれいさ。
かぶりつきたくなるような、たわわに実ったりんご。

これらは、厳しい、観てて目を覆いたくなるようなシーンが
たくさんある中で、とてもホッとする心に残る場面でした。

今の生活がこのままでいいのか、
立ち止まって考えなければいけない・・・
と気づくことができました。



藤澤勇夫監督とプロデューサーの馬場民子さん



化学物質過敏症の方々です。

1回目の上映会後のトークの際には、実際に化学物質過敏症だという方々が
来てくださいました。
監督さんたちとはお知り合いの方ですが、彼らが鳩山にこられることは
監督さんもご存じではなかったようです。
Aさんは化学物質を扱うメーカーにお勤めでしたが発症されて仕事も出来ません。
家族やご親戚など身近な人からも理解されず、“怠け病”と
思われてしまうなど、この病気のつらさや大変さを話してくださいました。

残念ながら人は自分の身に降りかからないと人の痛みには気づかないもの。
でも想像することは出来ます。
想像することが人間の知恵の大きな部分だと思います。

カナリア的存在である早苗さん、そして70万人ともいわれる過敏症の方々の痛みを
他人事だと思わないで、関係ないと目をそらさないで、
今、受け止めなければと思います。
次の世代の人たちに豊かな環境を渡すために・・・。


にほんブログ村 政治ブログ 地方自治へにほんブログ村
よろしければクリックをお願いします。
あなたのクリックでランキングが上がります。


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『いのちの林檎』上映会  たくさんのありがとうを・・・

2011-02-14 01:58:51 | NPOはとやま環境フォーラム /熊井の森トラスト 自然・環 
12月にポツンとつぶやいた「この映画みたいな」
その一言がこんな形で、こんなに早く実現するとは・・・。

昨日1時を皮切りに3回の上映会。
打ち上げをして午前様の戻り。
日中留守をしていたせいもあり、犬のりんりんが甘えてくるのを受け止めながら
ブログっています。

すばらしい映画でした。
化学物質過敏症の早苗さんの症状はみているのも苦しくなるほどの
厳しいものでした。家にも住めず、「私の吸える空気はどこにあるの」
と放浪の旅です。
体に化学物質が蓄積され、化学物質を感じるセンサーがオンに入ってしまうと、
日常的に使っていたありとあらゆるものが襲い掛かってくるそうです。
化学物質過敏症について厳しい実態を知ることが出来ました。

時間が遅いので映画の詳細は今度にします。

監督の藤澤勇夫さん、プロデューサーの馬場民子さんには
今日1日、11時前に鳩山に着かれ、飲み会まで付き合ってくださいました。
映画が終わってから監督トークがあったのですが、
映画をみたあとに席を立とうとする人は皆無でした。
皆さん、そのまま残ってくださり、監督さんたちのお話を
熱心に聞いてくださいました。
それだけ訴える力のある映画だったからこそです。
アンケートにもたくさんの方が答えてくださり、
細かな字でぎっしりと書き込んであるものが何枚もありました。
映画を作ってくださったことに、たくさんのありがとうを。

そして200人ほどの人と思いを共有することができたことにありがとう。
ご近所のあの人が、なつかしいあの人が来てくださいました。
来てくださって本当にありがとう。
あくまで私が把握している範囲ですが、遠くは西東京市、目白、
周辺では川越市、鶴ヶ島市、坂戸市、越生町、東松山市、嵐山町、小川町からも来てくださいました。
鶴ヶ島タウンチップからもいろいろなつながりでたくさんの方が
来てくださいました。
ネットの力はすごいです。
ありがとう。

さいごに、この上映会をたくさんの方が支えてくださいました。
寒い中をせっせとチケット売りに歩いてくださった方、
寒空に駐車場整理に立って下った方、
受付で世田谷からきてお客さんに渡す資料をセットしてくれたお嬢さん、
長い時間受付を担当してくださり細かな配慮をしてくださった方、
バスの時刻表を作るなど気配りをしてくださった方、
素敵なお花を持ってきてくださった方、
そして音響など機械関係をこれまでにも何回もチェックしてくださった方など
いろいろな人たちの力が合わさり、
ここまでできました。
みんなで何かをやり遂げるのは素晴らしこと。
たくさんのありがとうを・・・。

そして・・・楽しかったね、またやろう!




にほんブログ村 政治ブログ 地方自治へにほんブログ村
よろしければクリックをお願いします。
あなたのクリックでランキングが上がります。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする