1度眺めてみたいと思ってた北韓・・・。
うーん、何ででしょうねぇ。
フォークルの『イムジン河』や「パッチギ」が入口だったことが影響してそうです。
ソウルから近いオドゥ山統一展望台や板門店よりも先に、
江原道側の高城統一展望台から望む計画をたてました。
午前中にソラク山に登り、バスを乗り継いで終点大津(テジン)には昼着。
テジンは、たぶん韓国で1番北にある町?
実際の国境である休戦線は江原道の方が北、38度線より北にあります。

道沿いに15分ほど歩くと(ちなみにそんなヤツはワタシ1人/苦)、
統一展望台へ向かう手続き所、安保公園があります。

さらに北へ数キロのところに展望台があるのですが、
ここから先は車やバスでしか行くことが出来ません。
利用者が少ないのか、シャトルバスも随分前に廃止になったと。
(確かに自家用車でなければ来るのが不便な場所ですから・・・)
タクシーという手もありますが、1人旅だとちと高くつくので避けたいところ。
となると残るはヒッチハイク・・・ですね。
申請書に並ぶ良い感じっぽい方に声をかけ、
5人目ぐらいのカップルからO.Kをいただくことが出来ました。
・・・なーんてサラリと書いてますが、かなーり苦労したんですよー。
言葉がまだ下手くそなうえ、小心者ですから(´Д`)
でもここまで来たので”当たって砕けろ”精神で。
同乗させてもらったのは光州から来た年下のカップルでした。
申請書には同乗者の欄に「名前」と「年齢」を書くだけで、
パスポートも身分証明書も何も必要ありませんでした。
北の人たちと接するところではないので、あまり厳しくないのかも。
料金は1人3000W。
数分走ったところに検問所があり、数人の兵士が申告書をチェック。
「通行証明書」をフロントガラスに立てて、あっさりとパス通過です。
カノジョさんの方が、その兵士のサングラスを見て、
「わ~カッコイイ♪JSAでイ・ビョンホンがしてたよね~」
とキャッキャッしてました。
これを皮切りに緊張感ゼロの訪問が始まります(苦笑)。
まず、展望台での写真撮影は
「高倍率望遠はダメで、軍施設が入らないように角度制限がある」
と読んだのですが、全く注意されることはありませんでした。
まぁ大丈夫そうなのだけ、ここでは載せますけど。
検問所より1本道をさらに数キロ走ります。
その道中も、鉄条網や”いざ”というときに爆発させ道をふさぐ塊を目にする景色の中、
「日本=4様ファンの集団」という呑気で平和な話(苦)。
展望台は韓国も連休とあって結構な人出でした。
観察すると、みんな近所へ散歩しに来たかのようなラフな格好。
てか、同乗させてもらったカップルなんてチノハーフにビーサンやし(笑)。
トイレにまで「平和統一」なんて書かれたでっかい石碑が建っているのですが、
心なしかかすんで見えましたよ・・・。

展望台まで長い階段が続くのですが、そこでジャンケンして遊ぶ親子。
日本でいう、グーで勝ったら「グリコ」→3段上れる、あの遊びです。
こんなところでよぅ・・・(苦笑)。
駐車場のまわりは、昔の電車を改造してお店にした汽車食堂が並んでいました。
店名かな?その名も「コヒャンニョク(=故郷駅)」。

展望台には記念グッズや南北のお土産など販売されてて、まさに観光地一色。
少しだけ北韓の日常生活用品の展示(@現在使っているものだそうな)があることくらいしか・・・。
この後ろには戦車や戦闘機の展示物があったり、
その背景の丘に「統一」との草文字があるのですが(キレイに手入れされてる)、
軍施設っぽいので控えます・・・けど、ガイドブックには普通に載ってますが(汗)。
「산림청」とは「山林庁」??

肝心の展望台からの景色は、こちらも春霞で波も穏やかで、あまり・・・でした。
条件が整えば、おの真正面の方向に金剛山の一部が見えるそうです。
カノジョさんが展望台の売店でアイスを買ってきてくれ、それ食べながら見物。

こちら韓国・大津(テジン)方面。
真正面をさして「日本見えるかな~?(笑)」なんて笑ってたけど、こっちだと思う。。。
って、もしや”あの岩”のことッスかΣ(゜∇゜;)??

北の方向を向いている仏様。
お土産もの屋前にあるマッサージ器(無料)に3人並んで座って休み、
次は駐車場横にある「6.25戦争体験記念館」へ。
6.25(ユギオ)=日本でいう朝鮮戦争の記念館ですね。

この中も緊張感ゼロで、ライフル銃を担いではしゃぐ大人と子供。
日本は参戦してないけど、当然関連物は展示されていまして・・・
「日本のコインもあるね~」
なんて話を振られても、何て答えたら良いのやら(´Д`)
(西大門刑務所の訪問を思い出しました・・・)
カレシくんの方は既に軍隊に行ってきたようで、適当に説明してくれました。

北韓のお酒。あの独特な書体ですわー。
でもお土産を買って行く人はあまりいないようでした。
一通り見学をし終えて、来た道を再び車で戻ります。
わ~暑い熱い。この日は30度近くまで気温が上がったそうです。
すぐ左手に軍施設があって、入口に銃を持った兵士が2人見張りしていました。
後部座席の窓を全開にして、そこからぼんやり眺めていたら、
その兵士の1人が手を振って見送ってくれましたよッΣ(゜∇゜;)
と、想像していたのと全く違ってた訪問でした・・・。
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「江原道・東海岸の旅(その4)」