靴下にはそっとオレンジを忍ばせて

南米出身の夫とアラスカで二男三女を育てる日々、書き留めておきたいこと。

けの汁!「作って食べる会}

2013-01-12 23:59:28 | 
津軽地方に伝わる「けの汁」、小さな頃から食べ続けたという友人から伝授!

にんじん、大根、こんにゃく、山菜、ごぼうなどを、

とにかく小さく刻み続けます。


こんな量のぜんまい刻んだの初めて!


昆布も火であぶり、砕く。


高野豆腐が足りないので、豆腐を外に出し凍り豆腐作り!

高野豆腐、こちらでは手に入りません。

どでかい鍋に合わせ、

煮る。

その間、「揚げがあまったからお稲荷しようか」、とみりん砂糖醤油で煮て下さる友人。


ささっぱぱっと、稲荷寿司の出来上がり!


もう一人の友人は、「夫がお酒作ってるんだけど酒粕いる?」と皆に分けて下さいます。


凍り豆腐も、稲荷ずしも、お酒も、ささっと作ってしまう、頼もしい友人達。その手際よさにほれぼれ。



そうこうしている内に、

できた!


あったまる~。


ほっと一息。



キッチンにかかりきりで、なかなか子供達の写真が取れませんでしたが、賑やかにはじけてました。
楽しく美味しい時、ありがとうございました!

近況整理、「春が来るの?」とちびっ子達

2013-01-06 02:00:59 | 今週の整理
1.大晦日にはわいわいと御節作り。仕事で忙しかったり子供達も大きくなったりと、普段なかなか会う機会なく久しぶりに再会する人々も、そしてなんと当日アンカレッジに引っ越してきたばかりの人も! お煮しめ作り、餅を突き食べ、話に花咲き。十数人で一品二品持ち寄り合った御節の豪華で美味しかったこと! 感動でした。おかげさまで、年の締めくくり、年の始まりと、嬉し楽しい充実した時を過ごさせていただきました。感謝をこめて。


2.長男がサバイバル・キャンプから大晦日に帰宅。予想していたより本格的な内容のようでした。テントではなく雪の中にちょうど寝袋が入るくらいの穴を掘り、眠っていたそうです。食べ物が無くなった時の訓練のため、何も食べなかった日も。ウサギを殺し解体し火を起こして焼いて食べたり。他のティーンの6人、そして大人5人、最年少の長男以外は皆、実際の救助活動に何度か参加体験者。まだまだひよっこの長男に比べ、かなり訓練も積んできたようで、装備も完璧。また皆州外からの参加でアラスカ居住者は長男のみ、「犬ぞりで学校へ通ってるの?」「毛皮持ってる?」「エスキモーの友達がいる?」そんな典型的な質問攻めにあったようです。五日間極限の状態で共に暮らし、互いの繋がりもかなり濃く強くなったようです。

「ああ五日ぶりにぐっすり眠った」と元旦の朝。「あれ食べたいこれ食べたいって頭の中食べ物のことでいっぱいになってた」と御節を頬張りながら。

それでも、「今までで最高に楽しかった体験の一つ」と嬉しそうに。かけがえのない体験をしてきたようです。


3.こちら二日からもう普通どおりのリズムに戻った街。夫も仕事、子供達もあれやこれやとアクティビティー続き。来週からは学校始まる!


4.一昨日夜は近所のアラスカ大学のプールに家族で。何十年ぶりかに本格的に泳ぎました。小学生時代は水泳部で実は泳ぎには結構自信があり、「ママ悪いけど勝っちゃうからね」と本気で子供達と競争などしてみたのですが、ぼろぼろ。ぼろぼろに負けたのもですが、身体がやばい状態に。クロール、背泳ぎ、平泳ぎなど合わせて200メートルほど泳いだのですが、太腿と腕が痛くて動かせなくなり、おまけに酸素が足りないのか激しい頭痛。更衣室のサウナに横たわること30分ほど、少しずつ頭痛が消え、ヨレヨレと帰宅。母を憐れむ子供達の表情が目に焼きついてます。(笑) 「少しずつ」身体を鍛えていこう、そう言い聞かせる2013年です。


5.来週は「けの汁」作りの予定です。津軽地方に伝わる小正月の郷土料理、七草粥の代わりに食べられるのだそうです。東北出身の友人がシェアしてくださいます。楽しみです!


雪が解けるような暖かい日々が続いています。「春が来るの?」と気が早いちびっ子達。それでも冬至を過ぎ、確かに一日一日と明るく!

Have a wonderful week!


大学プールにて、


じゃ~んぷ!

飛び込み台から。肩で息をする母を横に。

夕暮れの図書館。

アクティビティーの一つ。

子供達の作った雪だるまも、

今は解けて。こちらは二段でなく三段が主流なんですよ。

子育てノート、変わっていく

2013-01-06 01:56:06 | 子育てノート
まだまだ子育て生活13年ですが、振り返り、小さな頃、この子はこういう子だ、こんな子に違いないと思っていたことも、時と共に変化していくものだと、つくづく感じています。

お友達に持っている玩具をちょっと触られただけで泣いてしまったり、小さな怪獣が吼える映像を見ただけで怖くて机の下に潜ってしまうような「泣き虫」で「慎重派」だった長男も、手首を骨折した時にも自宅に帰ってくるまで涙を見せなかったり、真冬のサバイバルキャンプに嬉々として出かけるような中学生に成長しています。玩具を取られたら必ず取り返しに行き、兄がしゃがみこんで怖がるつり橋をジャンプしながら渡っていたような長女も、活発というところは変わらないものの、相手の気持ちを思い遣やることのできる(まだまだ至りませんが)六年生です。

子供は成長し続けています。育っていく過程の様々な様相をとらえ、この子は気が弱い、この子はスポーツが苦手だ、この子は~には向いてない、この子は~が得意じゃない、などとついついその子を囲ってしまうということが、何度あったでしょうか。

それは流れ続ける小川の水を掬い取り、手元の器に入れ、器の形によって、水が丸い四角いと言っているようなものなのかもしれません。

大人だって変わっていけるのですから、日々驚くスピードで成長している子供なら尚更のこと。手元の器に揺れる水ばかりを見ていないで、目の前の小川に目を向けよう、今この瞬間にも流れ続けている、そう自身に言い聞かせつつ。

「不可能を可能にする」について

2013-01-06 01:50:03 | ファミリーディナートピック
昨夜のファミリーディナーでは、「不可能を可能にする」というテーマについて話し合いました。毎週金曜日の夜のファミリーディナーでは、バリュー、哲学、宗教的な話などをします。


聞いたことのあるこんなたとえ話から。

野生のアンテロープの群れを移動させる必要がありました。すばしっこく、捕まえようとしても、なかなかうまくいきません。ところが赤い布で周りを囲んだところ、ぴたりと動かなくなりました。ひらひらの薄い布、少し押せば向こう側に行けてしまうもの。それでもアンテロープにとっては、頑丈な壁にしか見えなかったのです。

こんなことってあるね、赤いカーテンを分厚い頑丈な壁と思い込んで、進むのを止めてしまうこと。まずは足を踏み出し押してみる、まずは自分にできる限りのことをしてみる、そしたら向こう側へ行けるかもしれない。


聖書からの話も。

ファラオ(王)の「ユダヤ人に生まれた赤子は全て殺す」という命令に、モーセの父は離婚することを決意する。他のユダヤの人々もそれに続く。そこへ、モーセの姉ミリアムが抗議。自分達は自分達にできる限りの正しいことをし続けるべきだと父親を諭す。そこでモーセの父は再度結婚し、モーセが生まれた。

ファラオに見つかれば殺されてしまう赤子モーセ、バスケットに入れ川に流す母親。流れ行くバスケット。下流で涼んでいたファラオの娘バチャルが、赤子の泣き声がするのに気がつく。川の真中を流れていくバスケット。岸にいるバチャルには、とても届くはずの距離ではなかったけれど、何とか届こうと手を伸ばす。すると奇跡が起こり、バスケットがバチャルの手もとに。


ミリアムやバチャルみたいに、自分で足を踏み出し、まずは自分にできる限りのことをするのならば、頑丈な壁が赤いカーテンに変わることがあるのかもしれないね。

「壁」を前にしたら、一歩下がり、無限(infinity, divinity)ということを思い出してみるといい。そうすれば「頑丈な壁」というのが、自分で作り上げた思い込みだと気がつくかもしれない、また違った現実が目の前に広がり始めるかもしれない。そして足を踏み出し、自分にできる限りを精一杯していく。あとはゆだねて。本当に必要ならば、必ず与えられる。

そんな話をした夜でした。

他者への眼差し

2013-01-06 01:36:43 | 思うに
知り合いに最近聞いた話です。

 学校への送り迎えを分担しているママさん四人グループ。その中の一人がなかなか約束を守りません。火曜日に送ることになっているのに、突然行けないと他の人に頼んだり、木曜日に迎えにいくことになっているのに、学校に現れず他の人が急遽迎えにいくことになったり。そんなことが一ヶ月以上続いた後、とうとう分担から抜けてもらおうと三人が話し合っていたところ、電話が鳴り、そのママさんが亡くなったという知らせ。病気であったことを本人は誰にも知らせたくなかったのだと。

 何て人なんだ、こんな簡単な約束も守れないなんて、無責任な人、人にばかり頼って、その人に対して湧き起こり続けたありとあらゆる不満が、一気に洗い流されていきます。


昔読んだスティーブン=コビー氏の書いたものに、似たような話がありました。

電車の中。向かいの席の子供達のマナーが最悪。シートの上に土足で立ち上がり、ふざけ合って大声で叫び。子供達に挟まれ一人の男性が下を向いて座っています。どうやら父親らしいその男性に向け、電車中の人々の非難の目が集中します。とうとうたまりかねた一人の女性が話しかけます。
「あなたはこの子達の父親ですか? どうか静かに座るようきちんと責任持って教えて下さいませんか」
するとその男性は答えました。
「すみません。実は今病床にあった妻を看取ってきたところなんです。これからどうやってこの子達を育てていこうかと途方に暮れてまして」

ここで人々のパラダイムが一気にシフトしたという話でした。



普段いかに自分の枠組みからしか相手を見ていないかということを、突きつけられます。普段いかにあの人はこうだああだと、すぐにジャッジしているか。

相手の行動の背景には、私などの想像もつかないような事情や理由があるのかもしれない。

そんな他者への眼差しを、大切にしていきたいです。

御節料理!

2013-01-06 01:35:56 | 
大晦日!


持参包丁研ぎ機で持ち寄られた包丁を研いで下さる友人、

さあ始めるぞ!

さやえんどうの筋を取り、


伊達巻切って、


お煮しめもこれだけあると力仕事。


突きたてお餅に、黄な粉まぶせ、餡をのせ、しょうゆ海苔でも巻き、


食べる。


大人も一段落、ほっ、食べましょう。


ちびっ子達は練り歩いたり、


きゃーきゃーとゲーム。



夕方になり、ぞくぞくと並べられる品々。


昆布巻きに、きんぴらに、伊達巻に、数の子に、田作り


黒豆に鶏肉八幡巻き


鶏肉松風焼き


酢れんこん


この一つ一つの見たこともない量!

牛肉八幡巻き、

担当の方、夜中の二時に「足りない!」と目が覚め、再び作り始めたと。

紅白なます


海老のうま煮


他にも栗きんとんに、たたきごぼうに、韓国料理チャプチェも。

詰める!



ああなんてありがたい。

北の果てにて、正月気分満喫です。

こんな集まりが実現したことに、心よりの感謝を込めて。

次女9歳誕生日

2013-01-05 23:59:12 | 誕生日
ケーキ作って、


で~きた!


はっぴば~すで~!

兄はキャンプで今年は留守。


夜は、再び小麦粉混ぜ、


カップケーキ40個!


翌日大晦日早朝から飾りつけ。

まだ半分寝ている二人。

御節作りの皆様に祝っていただきました。正午に戻った長男も加わり。

セミ?と聞かれ続けた一応ペンギン。


シロクマに、


雪だるま。


どれがいい?と聞きながら。


ケーキ、子供達だけで用意できるようになり、助かります。

9歳! おめでとう!


おかげさまでここまで無事育ちました。感謝を込めて。

明けましておめでとうございます!

2013-01-02 01:01:01 | お知らせ
新年明けましておめでとうございます!

アラスカも日本に十八時間遅れて年が明けました。

皆様にとって素晴らしい2013年となりますように!





子育て 夫婦 家族 社会 地球 宇宙 

日常の今この瞬間にも 全てのレベルが繋がっている

歴史に残る巨人の一歩 名も無き人々の一歩 

皆それぞれが与えられた役割を演じ

流れが生まれる

日常の細部に丁寧に向き合いつつ

遠くへのまなざしを大切に

私なりの精一杯で 

一歩一歩大切に踏み出していきたいです


読んでいただきありがとうございます!

皆様のますます溢れる力を ここアラスカより祈りつつ

Happy New Year!