靴下にはそっとオレンジを忍ばせて

南米出身の夫とアラスカで二男三女を育てる日々、書き留めておきたいこと。

近況整理、家の中に温もり整えて

2013-01-13 01:18:32 | 今週の整理
1.水曜日は「けの汁」で温まりました。とにかく小さく具を切り刻み続けるのですが、皆さん台所の達人、あっという間でした。その昔、小正月を迎え実家に休みに帰るお嫁さんが、家族に大量に作って帰ったという「けの汁」。日持ちがしこれ一品でバランスの取れた栄養満点料理。津軽地方に伝わる知恵を教えていただきました。 

2.六時間半は睡眠を取るようにし、早朝四時半に起きる、というのが自分にとってとてもいいリズムです。以前は睡眠三時間だったり、五時間だったりとばらばらで、週末に九時間ぐらい寝だめしても何だかだるかったり運転中に眠くなったりとしていたのですが、このリズムだと無理なく日々快調。毎朝コンスタントに二時間ほどですが書くことに没頭できています。納得した形になかなかできないと、うんうん唸りながらも、日々待ちわびる一時です。感謝を込めて。

3.昨日は友人たちと「ビジョン・ミーティング」。3週間ぶりほどだったので、近況報告にかなりの花が咲いた後、脳の活性化、境界を引く、夫婦、教育法などの話しも。「いやそれは違うと思う」とも言い合える関係がありがたいです。自分の思い込みを違う角度から眺められる機会、ひょっとして私は間違っているのかもと見直せる機会、こんな友人達に感謝。

4.振り返り、まだまだ改良点はたくさん、と歩き続けているとうまく回っていく。「~しとけばいい」という姿勢に安住し始めると、問題が起こりやすい、そう感じています。動き続けることを楽しむ、安住するのは心の奥底でだけ、そう自身に思い出させて。

5.中学の部活動クラスカントリースキーが始まる。初めての部活動です。毎日! こうして学校が運動などの機会を提供してくれるのは助かります。小学校は部活というものがなかったんです。

6.学校が始まり、外に向かう子供達。家の中に温もりを整えて


先週今週末と誕生日会続き、今日はプールで三女のクラスメートの誕生日会、長男は航空関係の活動、出たり入ったりの週末です。

柔らかな小雪に包まれるアンカレッジより。
Have a wonderful week!



長女、リモートコントロール飛行機作り、


ガレージでこつこつと続けてます。

翼。

近所を散歩、


ほっとするひと時です。

湖の上にて。

裏庭でソリ!

子育てノート、共に感じてみる

2013-01-13 01:18:06 | 子育てノート
夕食の支度が一通り終わり、長男の部屋を覗いてみると、ベッドの上でアイフォンをいじくっています。アイフォンは時間を決め使うというルールになっているので、普段なら「ほらあと~分でおしまい!」と声をかけるところ、そっと隣に座り、長男が夢中になっているスクリーンを覗き込んでみました。

ばねの角度や強度を調節しつつ石を放り、複雑な建築物をどううまく壊していけるかというようなアプリをしています。土台を最初に壊すか、左の支柱を壊してから上部を壊すか、などなど戦略を練りつつ何度も試しています。「まずここに当てるといいんじゃない?」「違うよ、こっちだよ」「あっ、変な崩れ方しちゃったね、石がはまり込んじゃった」いつしか私も参加。

時間になりアイフォンのスイッチを切ってからも、様々あるアプリの話。そして友達がはまっているアプリの話などから、友人関係や、学校や、先生や、勉強や、将来についての話へも。二人ベッドに寝転がりながら、ああだよねえ、こうだよねえ、と。

最近、お互い走り回る日々で、「その時必要な連絡事項」ばかり話して終わりがちだったのですが、久しぶりに二人でゆったりと話した時でした。

元々子供がゲーム機器的なものを覗き込んでいるのが私は好きではなく、ついつい、止めさせることばかり考えてしまうのですが、一歩踏み出して覗いてみる時も必要なのかもしれないなとも感じた夜でした。その子本人の興味のあることを覗き込んでみることで、その子もより心を開いて話し始めます。


9人の子供を育てた、経営コンサルタントのスティーブン・コビー氏の著書にも、こんなことが書かれていたのを思い出しました。

氏は、「家族皆で過ごす時間」と「一対一で過ごす時間」の二つを定期的にスケジュールに組み込むといいと提案するのですが、その9人の子供に交代で回ってくるパパと出かける「一対一で過ごす時間」のルールというのが、その日だけは、その子がしたいことをさせてやる、その子のことを「聞く」でした。カフェでアイスクリームを食べ、映画館でアニメを見、レストランへ行ってハンバーガーを食べ、とにかく一日その子がしたいということに付き合う。そして普段、ああしなさいこうしなさいああした方がいいこうした方がいいと、親の意見や良かれと思うことを教え伝え説教する必要もあるわけですが、それでもその日だけは自分の意見を挟むことなく、とにかく「聞く」側にまわる。


確かに、そんなルールを決めた時を組み込むことは、いいバランスをもたらすのかもしれません。一日出かけるとはなかなかいかないまでも一・二時間二人で出かけてみたり、そして日常にも、親の言い分を伝えるだけでなく、その子の興味関心を覗き込み、共に感じ、その子の言うことに耳を澄ませる時を取るよう心がけてみる。

長男との会話を楽しんだ夜の、改めての気づきでした。

苦しみと夜明けはセット、私の課題

2013-01-13 01:17:21 | 思うに
 苦しく悲しい時を越え、夜明けが訪れた体験をいくつか思い出してみると、暗闇を通ったことで、かけがえのないものを手に入れた場合がほとんどだと思い当たります。それを手にするには、どうしてもその苦しみを通ざるえなかったとさえ思えます。

 最も貴いものを手にしたのも、今までで最も辛く苦しかった体験の一つを通してでした。最も貴いもの、それは一言で表すことの難しい「感覚」ですが、ここでは「安心場」という言葉を用いてみます。


 三人目の子を妊娠中に、精神と身体を病みました。毎晩恐怖心と不安感で眠ることができなくなり、パジャマで裏庭を徘徊するしかありませんでした。しばらくして回転性のめまいも始まりました。元々ジェットコースターなどの乗り物は大の苦手で、一度高校生の時に友達に誘われ試して以来、もう一生乗るまいと決めていたくらいでしたから、右も左も上も下も分からなくなり物凄いスピードでぐるぐると回り続けるめまいに対する恐怖心は、とてつもないものでした。また立ち上がろうとするならば、すぐに吐いてしまいます。吹き飛ばされないよう(傍から見ていると吹き飛ばされるわけがないのですが)、震えながら必死に布団にしがみつき、ただただ発作が治まるのを待つだけでした。

 そんな状態が毎日のように続き、車の運転もできず、二人の幼い子を抱え、もう二度と普通の生活を送ることできないのかと打ちのめされていました。それでも医者から出された薬は、お腹の子に何かあったらと心配で手をつけることができず、玄米菜食などの食事療法を続けました。やがて寝込むしかないほどの大きな発作の回数は減っていき、小さな発作がより頻繁に起きる状態へと、少しずつ変化が見られ始めました。五分ほど目を閉じじっとすることでやり過ごすことのできる発作が、日に数度起きるという状態になった頃、鍼治療を試しました。すると最初の治療の三日後にぴたりと発作が止まり、有難いことに、無事出産を迎えることができたのでした。最初の発作から半年程のことでした。小さな発作は、その後もまれに起こることがありましたが、やがて完全に消えていきました。

 それでも、真夜中に不安感や恐怖心に襲われることは、頻度は減りつつあったものの、出産後も数年続くことになります。この恐怖心というのは、原因を明確に突き止めることができるものではありませんでした。例えば、今日はなんて楽しく幸せな時を過ごしたのだろうと微笑みながら眠りについたとしても、真夜中突然目が覚め、不安と恐怖でいたたまれなくなるといった有様でした。それは日常に散りばめられた不安や恐怖の芽を凝縮したもの、敢えていえば、死への恐怖と言えるものだったのかもしれません。眠ることもできず、じっとしていることもできず、頭を抱え震えながら歩き回るしかなかったのです。

 この恐怖心と、次第に恐怖心が静まっていく状態とを、何度も行き来する内に見出した感覚が、「安心場」でした。そしてこの「安心場」の感覚がよりはっきりするにつれ、真夜中わけの分からない不安感や恐怖心に襲われることを、恐れなくなっていったのです。「きた」、と感じるたびに、この「安心場」に戻ればいいのだと分かり始めたのです。「安心場」に戻ることで、どんな暗闇や重みに囲まれていようと、次第に明るく軽くなり、再び安らかな気持ちで眠りにつけるようになっていきました。そして徐々に、真夜中にそんな恐怖心に襲われることも、無くなっていったのです。


 暗闇は光に気がつくためにあるのだと、体験から信じています。暗闇と絶望があったからこそ、光の存在に気がつくことができたのです。繰り返しの暗闇の体験こそが、光を探し当て、そこへ戻る力を与えてくれました。

この「安心場」をどう子供達に伝えていくか? それが私の課題です。

今の私なりの答えが、親の無条件の愛と受け入れが、子供の「安心場へ辿り着く力=安心力」を育んでいくということです。

探索探究を続けていきます。

昨夜の話し合いトピック

2013-01-13 01:17:03 | 出来事や雑感や (行事)
昨夜のファミリーディナーでは、3つのトピックについて話し合いました。

1.「暗闇と夜明けはセット」

 苦しく辛い時にも夜明けが来る。そして暗闇を通ったからこそ、夜明けの眩しさがより鮮やかに感じられる、夜明けというものを本当に知ることができるようになる、というようなことについて。


2.「自分に良くないと知りながらも続けてしまうことを止める」

こんな子供向けのたとえ話(aish.comより)を用いつつ。

 夜も寝られない腹痛を繰り返し、牛乳アレルギーと診断された男の子。大好きなピザやアイスクリームも諦めた暮らしに。数ヶ月後、腹痛の苦しさを忘れた頃のこと、友達とスポーツして遊びペコペコのお腹を抱えて皆でピザストアに入る。あまりに美味しそうに食べる友達を前に、我慢できず一切れ口に入れる。再びあの腹痛。それからまた何ヵ月か後、山積みの宿題に向かっていると玄関のベル、一緒にこの宿題をやっつけようと友達が大好きなアイスクリームを持って。今度は口に入れる直前に思い直しスプーンを置く。自分の分も友達にあげる。大好きなアイスリームは味わえなかったけれど、引き換えに大きなものを手に入れた。健康だけでなく、自分を大切にする姿勢、そして意志の力を。

目先の楽しみ嬉しさの先へ行くとき、それらをはるかに超える喜びを手にすることがあるのよ、といったことについて。


3.「子供を育てるのに大切なことは?」
 無条件の愛、受け入れ、肯定、共感などから、赤ちゃんはこうやって抱っこしたらいいと人形での練習まで、アイデアを様々出し合って。

 自分自身、オムツの換え方から抱き方まで、何をどうしたらいいのか全く知らない分からないまま子育て生活に突入。子供を育てるって、こういうことだったの!?と、とまどい驚き途方に暮れる、そう繰り返す日々でした(今でもそんな時もあります!)。子育てに何が大切なのか、先達の知恵や自分達が試行錯誤の中見つけたことを、子供時代からでも少しずつ伝えていけたら、そう思いつつ。