靴下にはそっとオレンジを忍ばせて

南米出身の夫とアラスカで二男三女を育てる日々、書き留めておきたいこと。

玩具

2011-11-21 02:12:36 | 出来事や雑感や (子育て)
姑さんから長男長女が夏にいただいた玩具屋のギフトカード、週末ようやくその大手玩具屋へ出かけた。普段近所にあるローカル経営の小さな玩具屋はよくのぞくのだけれど、この大手玩具スーパーは一年ぶりくらい。目が回るほどのおもちゃおもちゃおもちゃ。

5人の子ども、長い間玩具にお世話になってきた。様々な玩具を経、どういう玩具が理想的かというのが自分なりにようやく整理されてきたように思う。以前ならギフトカードを手にこんなたくさんの玩具に囲まれたのなら迷いに迷った挙句ヘトヘトになって最後には一週間もすれば誰も触らなくなるようなものを掴んでいたかもしれない。

玩具はなるべく子どもの側から働きかけができるものがいい。ボタンを押して玩具が色々してくれるものより子供の工夫によって様々形を変えるものや幅の広がるもの。シンプルで素材はなるべくなら自然のものが身体にしっとりと馴染み長い間大切にできる。といって子どもが大きくなるにつれ複雑なものを組み立てるとなるとプラスティックでないと難しかったりする。それでも小さな頃の土台となる玩具は、と思う。そして大きくなってもなるべくその方向に近いものを、と。極端なことを言えば、土台の玩具としては枝や石や布があれば十分なのかもしれない。

などと母の意見を伝えつつも、最終的に決めるのは長男と長女。(笑) 長男はずっと欲しかった「スケートボード」、長女は散々迷って「ろくろ(粘土の器を作るもの)」。残りのお金は皆で遊べるものと相談して「積み木ビー玉コース」。

この「積み木ビー玉コース」、12歳は12歳なりに、2歳は2歳なりに、5人皆が楽しめなかなかよかった。


ビー玉がコトンコトンと木に当たる音、ビー玉の間をおいた動き、コースを様々変えて。


ベルを鳴らしテーブルから落ち太鼓を叩きドミノを倒して鉄琴の階段を降りる。賑やか。(笑)


職人が時間をかけ作った玩具、手作り玩具、そういったものに囲まれた空間ほど贅沢なものはないのかもしれない。そんな経済的時間的余裕のない状況、こういった玩具に出会える機会、ありがたいです。

「スリープオーバー」という習慣

2011-11-21 02:11:13 | 出来事や雑感や (子育て)
こんなツララのぶら下がる倉庫のような建物、


ローラースケートリンク。


次女のクラスメートの誕生日会。長男長女も参加させてもらう。

次女はそのまま誕生日の友人宅に宿泊。日本では少なくとも私の子ども時代は友人間で宿泊、というのはあまり聞いたことがなかったけれど、こちらの「スリープオーバー」とか「パジャマパーティー」とか呼ばれる習慣、こういった誕生日などの特別な日以外でも友人間で宿泊し合うということをする家庭も多い。スケートやボーリングや映画などのイベントの後、夜を通して普段とはまた違った時を友人達と共有する。友人達との繋がりがぐっと強くなったような気分になる。

アメリカ全土に見られるこの「スリープオーバー」、いつ頃からこんなに行き渡るようになったのだろう、と思ってちょっと調べてみたけれど、よく分からなかった。周りに聞いてみると昔は今ほど行き渡った習慣ではなかったらしい。

こちらは子供だけで出歩くという機会もかなり限られていて、友人と遊ぶのにも事前に親同士がセットアップ、というような状況。それに核家族少子化が進み、普段学校以外一人でいることも多い子ども達をなるべく孤立させず他者ともっと密な関係を築かせてあげよう、という親たちの配慮もスリープオーバーがこれだけ広まった一つの原因なのかもしれない。「社会性が育つ」そう一人の親が言っていたのを思い出す。

一方、「夜皆で羽目をはずす」というような雰囲気をあまりよく思わない家庭もある。ティーンネイジャーになるとスリープオーバーに関する様々な問題も聞かれ、小さな頃からそういった癖をつけない方がいいという親もいる。

「いい面」「気をつける面」を考慮しつつ、家の場合は、誕生日などの特別な機会そして家族ぐるみでよく知った家庭に誘われたときのみ、と今のところ決めている。ほどほど程度にたまに楽しむ、というスタンスで。

親戚の家や修学旅行や、夜他の子ども達と一緒に過ごした楽しさ、私自身の内にも強く残っている。友人達とそんな思い出を築いてくれたら、と願いつつ。