老人ホーム殺人・高齢者虐待事件に関する緊急申入れ

2016年02月23日 17時49分02秒 | 日記

本日、共産党足立区議団は区長に対して「老人ホーム殺人・高齢者虐待事件に関する緊急申入れ」を行いました。

福祉部長に手渡し、懇談をしました。

入れ内容は以下の通りです。

 

足立区長 近藤やよい様

老人ホーム殺人・高齢者虐待事件に関する緊急申入れ

2016年2月23日

日本共産党足立区議団

 川崎市の介護付き有料老人ホーム「Sアミーユ川崎幸町」で2014年、わずか2カ月の間に入所者3人が転落死した事件は、職員に投げ落とされる連続殺人事件の可能性が高くなり、社会に大きな衝撃を与えました。

この法人は足立区でも保塚・保木間・扇大橋・新田・綾瀬・北綾瀬などで同名の有料老人ホーム等を多数経営しており他人事ではありません。

足立区は、サービス付き高齢者住宅、有料老人ホームが都内でもとりわけ多く、質の確保と向上は、高齢者の命に直結する問題です。

高齢者が介護施設の職員から虐待を受ける事例が、近年増加の一途をたどっています。厚生労働省によると、2014年度に施設職員が高齢者を虐待したケースは300件で過去最多で、8年連続で増え続け、被害者の8割は認知症患者でした。職員不足による多忙のストレスなどが背景にあるとされ、平均給与も低いため離職者が多く専門知識を身に付ける研修も足りないといわれています。

足立区は、施設などにおいての高齢者虐待対策にこれまでも取り組んでこられましたが、このような事態が起こりえないようにするため、さらに対策を強められるよう、以下、申し入れるものです。

1、同法人の運営している施設等の実態を緊急に調査し、明らかにされたい。

2、他の区内有料老人ホームやサービス付き高齢者住宅についても、指導監督権限のある都と連携し、調査・実態把握、虐待防止研修などを強めていただきたい。

3、現時点においての、区内施設における高齢者の虐待通報と解決、実態等を明らかにされたい。

4、このような課題を根本から解決するために、国・都・区が一丸となって介護従事者の待遇の改善、人材確保と定着策をすすめるために、区として力をつくされたい。

以上