国保の外部委託業者指名停止処分へ

2016年02月16日 20時21分27秒 | 日記

現在、足立区と派遣契約を結び、国保業務を行っている、株式会社ベルシステム24が、足立区競争入札参加停止及び指名停止措置要綱における「契約に関連する違法行為等による社会的信用失墜行為」に該当するとして、1月29日に2月から3か月間の指名停止処分を受けました。

2重の規定違反

 理由は国民健康保険料及び介護保険料の訪問徴収業務を受託している板橋区で、コピー禁止の「介護訪問集金票」をコピーし、持ち出す場合は「集金票」そのものを持っていくことになっているにもかかわらず、コピーを持ち出し、これを紛失し、板橋区で3か月の指名停止となったことを受けての処分です。
 個人情報取り扱いに対する認識の低さの現れとともに、取り扱い規定に2重に違反するもので悪質です。日本共産党は、これまでも繰り返し民間への業務委託による個人情報漏えいの危険や信頼性において委託の中止を求めてきました。
 区は、その度に対策を取っているから問題ないと答え、国保業務いおける派遣契約でもベルシステム24と契約した理由は「会社が業務に精通しているから」と説明してきました。
 国保業務という個人情報が厳格に扱わなければならない部分で、業務に精通していないからこそ、このように個人情報の不適切な扱いになったのではないでしょうか。

違反企業が研修実施

 1月の区民委員会では、4月からの国保業務の委託再開に伴う従業員への業務研修を請け負ったNTTデータから再委託の形で、指名停止になったベルシステム24がおこなうと報告がありましたが、このような事件を起こした会社に業務研修をやらせるべきではありません。今回の件で民間企業に区民の個人情報を扱わせる危険性が改めて浮き彫りになりました。

写真は、2月12日、「外部委託を考える会」の方たちと区への要請行動につきそった時の様子です。