鼠丼

神の言葉を鼠が語る

<669>

2015-11-04 10:35:26 | 日記

 毎度!ねずみだ。

 先日、実家に立ち寄った際に母親から一冊の本を渡された。D.カーネギーの「人を動かす」だった。しかも漫画版。
 社会人になりたての頃父親に「読んでみろ。」と渡され、読んだことがある。どうして今更、しかも漫画版などを渡すのだろう?思わず失笑してしまった。

 聞いたところ、親父がわざわざ本屋で買い求めてきたのだという。
 80歳になる年老いた親父がもうすぐ50歳に届こうという息子に、しかも漫画版?
 いったんは「読んだことあるから良いよ。」と辞退したが「せっかく買ってきたのだから持っていきなさい。」と母親に押し切られ、不承ぶしょう持って帰ることに。

 社会人になりたての頃は対人関係で悩んでいた時期だった事もあって、成る程と思いながら読んだ。人間としてまだ発展途上だったためか、なかなか実践できなかった。なんともすっぱい思い出である。

 持ち帰ったまま机に放り出しておいたのだが、気になってパラパラとページをめくってみる。新入社員が社長からこの「人を動かす」を渡され、実践するうちに少しずつ成長する様が漫画で綴られていた。「人を動かすには」「好かれるには」「説得するには」「人を変えるには」と、読み進むうちに、当時とは違う読み方をしているのに気がつく。
 今まさに自分の職場で起こっていることであり、自分が抱えている問題であり、現状を打破して次のステップに進むために必要なことであり。
 始めはなんとなく読み始めたのだが、結局あっと言う間に読みきってしまった。

 この歳になって初めて実感できる部分が多くまだまだと反省するとともに、息子のためにわざわざ本屋で少ない小遣いを切り崩した(あるいは母親にお小遣いを貰ったのか)父親に頭が下がる思いだった。

 改めて実践してみることに。親父、大感謝。

 じゃ!


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