毎度!ねずみだ。
押し出されたところてんのように、また一年新しい年を迎えてしまった。2001年ころに始めたこのサイト「鼠丼」も今年で23年目に。1,001回更新したらさっさとやめてしまおうと思って始めたのだが、忙しいのも手伝って更新頻度が極端に遅く、まだまだやめられそうにない。
親父をあの世に送り出してから3年が、お袋を送り出してから1年が経った。(二人とも苦しまずにあの世に旅立ったので、送り出したという表現は相応しいと思う。)本当に月日の過ぎるのは早い。光陰矢の如しとは本当である。
年始早々大地震で被害を受けた方も多いのだが、なんとか歯を食いしばって乗り越えて欲しい。
悲惨な状況がテレビの画面を通して映し出されているのを目の当たりにすると毎回思う事がある。
今回の大震災に限らず、真面目に生きていても、天災というものは星一徹がいきなりちゃぶ台をひっくり返すように唐突にやってくるということである。
いい加減に生きていて何か酷い目に合っても「ばちが当たった」と思うかもしれない。一生懸命真面目に毎日を送っている人間が、それにも関わらず理不尽な不幸に巻き込まれる場合、「彼らがいったい何をしたって言うのか」となんともやるせない思いに駆られる。
受け入れがたい事ではあるが、現実は厳しい。
立ち返って自分の事を考える。
額に入れて飾っておきたくなるほど褒められた人生ではではないにしろ、そこそこ真面目に生きてきたつもりである。
「人は生まれながらにして不公平である」のは言うまでもないが、それを受け入れたうえで、少しでもささやかな幸せを願い、真面目に生きてきた。周囲で困っている方がいればできる範囲で親切にしてきたりもした。
自分も含め、自分が関わる周囲の人たちに不幸が降りかからなければ良い、と毎日考えている。(冗談ではなく)毎日無事に終わって夕食のテーブルにつけるとホッとするとともに、妻と「今日も一日なんとか乗り切ったね」と話す。
風にふかれて左右に揺れるタイトロープの上、我々は危ういバランスを取りながら少しずつ前に進んでいる。足を止めて左右を見ると、みな不安そうな面持ちで同じように少しずつ進んでいる。
慎重に進んでいても、強風が吹きあっという間にバランスを崩して足を踏み外す事もある。そんな毎日である。
なんとか理不尽な不幸に見舞われないよう、今年も一年真面目に生きていくしかない。
同様に私の周囲の皆にも不幸が起きないような一年になれば良い、とも思う。
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