鼠丼

神の言葉を鼠が語る

<748> コロナが色んな物を奪っていったので

2020-08-28 19:11:17 | 日記
 毎度!ねずみだ。

 今年の春から始まり収束の兆しすら見せない新型コロナウィルスだが、この頃かなり疲弊している。

 私は元々「あれもしたい、これもしたい」という人間ではないが、いざ日本中が「自粛ムード一色」になると「やりたいけどコロナの事を考えるとやめた方が良い。あきらめよう。」と考える事がいかに多いか、驚きを禁じ得ない。

 「最低限の生活」以外、旅行・外食・飲み会などの事をほとんどやっていない。またやろうという気持ちすら失いつつある。まるで修行僧のような生活を送っている。遊興・娯楽の類を生活からもぎ取られてしまい、気持ちの面でもどんどんネガティブになってしまっている。そのうちうつ病になるに違いないいやこう言っている時点ですでにうつ病であるカウンセラーに行かなきゃ。
 日本の経済全体が疲弊している所を見ると、日本経済を支えている産業の多くが遊興・娯楽に関わるものだったことが良く分かる。また海外からのお金で成り立っている観光大国であったかも再認識させられる。こりゃ日本沈没するぞ。

 そう言えば最後に飲み会に行ったのはいつだったか思い出せない。せいぜい家で缶ビールを開けるくらいだ。友人とLINEで画面を見ながら飲み会をしよう、と言ったものの、それすらできていない。家のPCの電源を入れてLINEを立ち上げるだけなのだが、それすらできない。ただ生きているだけで欲求すら芽生えない。

 なんだなんだ、このままでは人間として成立しない生き物になるかもしれないじゃないか。もはや人間とは呼べない。そう、これではまるで植物だ。
 最低限の水があればそれで十分です植物は遊びたがりませんテレビだって見たくありません女の子のおしりも見ません風に吹かれてただ佇んでいます。
 誰に見られる事もなく物陰でこっそり生きていきますラーメンだって食べませんしエッチな事も考えませんあなたにも会わずに生きていきますいいんですどうせ私は一人で生きていく星のもとに生まれたのだからあなたを遠くで見守るだけで
十分です。 
 越冬燕を追いかけてひゅるりひゅるりと青函連絡船に乗って寒くて暗い国に行きます春の来ない国に行きます日本海から吹き付ける潮風が頬を伝う涙をぬぐってどこかに運び去ってしまうでしょうそれでもあなたのために着てはもらえぬセーターを涙堪えて編みます。

 という事でコロナが色んなものを奪っていった結果、どうやら私はセーターを編むことになりそうじゃわい。

 じゃ!