毎度!ねずみだ。
施設から戻って3週間経つか経たない間に、お袋さんが家の中で転倒、再骨折をしてしまった。介助の方が来てくれる少し前だったらしく家のカギを開けて入ってくるとトイレの横でうずくまっている母を発見してくれた。
不思議な事に、仕事中に変な胸騒ぎがして「見守りカメラ」を覗いた際のことだった。こういうのを虫の知らせというのだろう。
電話が鳴ったので「カメラで見ていました。救急車を呼んでください。」と要請し、仕事を切り上げいったん家に戻る。必要なものをカバンに突っ込み車で実家に向かった。
たまたま妻が実家の近くにいたので、タクシーで実家に向かってもらい、兄にメールで知らせる。
タクシーの中で救急車の看護婦さんから電話が入り、家の近くの病院が満床で受け入れられないとの事。それならば以前入院していた病院はどうかと話したところ、どうもそちらは大丈夫だったらしく、実家から車で30分程のところにある、2月に入院していた病院に再びお世話になる事に。
ベッドに横たわるお袋さんは私の顔を見るなり「ごめんなさい。」を繰り返す。恥骨骨折だったためあまり長い間の入院は必要ないとの説明を受ける。床や廊下には緩衝材を敷き詰めていたのに、選りによって緩衝材が無いトイレの中で転んだらしい。打ちどころが悪かったのかもしれない。まあ頭を打たなかったのが不幸中の幸いと思うしかない。まあ老婆は特に骨がもろくなるようだ。
病院である程度まで治療を完了してから、今度は別のリハビリ病院に移すことになった。合計4か月かかるらしい。また痴呆が進んでしまうのが怖かったが車いすでの生活ができない以上、リハビリで伝い歩きができるまで回復を待つ事に。今度は退院しても私を憶えているかどうかも怪しい。
病院での打ち合わせを終えて家に戻る頃になって、兄からようやくメールが。まああてにしていないので腹も立たない。
週末お袋を見舞った後(個室だったため特別に短い時間面会を許された。)、実家のトイレの敷居に滑り止めを施しながら、なんでこんな事になってしまったのか、トイレの中にも緩衝材を敷き詰めれば良かったか、と自分を責めてみる。また兄からメールが来る。「今日スイーツを持って行ったよ。」あまりにも呑気なメールにしばし脱力。
じゃ、また。