鼠丼

神の言葉を鼠が語る

<746> リハビリ施設が面会不可になったので

2020-05-25 18:58:07 | 日記
 毎度!ねずみだ。

 親父が亡くなって以降毎週忙殺されている私だが、それに輪をかけて忙しくさせているのが、母親のリハビリ施設入所である。入所というと高い壁があってくさい飯が出てきて、というのを想像してしまうが、リハビリ施設であって更生施設ではない。この言い方なんとかならんものかなんともならないらしいそうかまあ良い。

 さて、お袋さんが腰椎の圧迫骨折で入院したのが2月、リハビリ施設に入ったのが3月の頭。新型コロナウィルスの影響でいきなり面会不可になってしまった。高齢者の施設で集団感染が起きているので致し方無い。
 
 そこで、手紙を書くことにした。毎週土曜日に洗濯物を引取に行っているのだが、その際に便せん2枚ほどに手紙をしたためて渡してもらっている。
 思い返してみると、最後に母親に手紙を書いたのはいつだったか。幼稚園の頃だったか、それとも小学校の頃だったか。いずれにしろ「普段お世話になっているお母さんに手紙を書きましょう。」という微笑ましい企画だったに違いない。
 そもそも母親に手紙を書く、など若いころの私だったら考えもしなかったろう。なんだか気恥ずかしいのだ。

 それでも。
 万年筆でゆっくりを文章を紡ぎだす。普段の書きなぐったような文字ではない。ゆっくりと万年筆で文字を書くのは意外と心地よいな作業であることに気づく。パソコンで文章を作っている毎日だからこそ、たまに万年筆を使うのが良いのかもしれない。
 残念ながら字が上手くないので他人には見せられないが、まあ読むのが母親なのでそこはドンマイ。
 月に4-5通、3ヵ月が経とうとしているので10通以上になった。他愛のない近況報告である。庭の草花が花をつけたよ、とか雑草がすごい事になって辟易している、とか隣の誰々さんが挨拶にきたよ、とか。

 一日のほとんどを狭い世界で過ごしている母親の、ともすれば刺激が無いせいでボケてしまいがちな脳みそに少しでも文字を送り込み、それが刺激となれば。

 全国1億弱の鼠丼の熱狂的なファンの皆様に。どうだろう、手紙を書いて近しい人に送る、というのは。意外と良いぞ、パソコンのソフトではなく自分で文字を書いて文章を紡ぐ。
 直接話すと恥ずかしくて出てこない言葉も、文字にすればあら不思議、すらすらと出てくる。口に出してしまった言葉は風に乗ってどこかに消えてしまうかもしれないが、手紙に残った文章は何度でも読み返してもらえるぞ。

 じゃ、また!