鼠丼

神の言葉を鼠が語る

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2014-03-29 08:22:04 | 日記

 毎度!ねずみだ。

 当ブログを読んでくださっている(または読んでくださっていない)一億人弱の方々に問いたい。
「毎晩のように使っていながら、あなたが自分で買ったことがないものは何だ!?」
 95%の方が「あ、急いでるんで。」と答えました。
 ではなくて、「バスタオル。」ではなかろうか。

 まあ、一枚も買ったことが無い、というのは言いすぎかもしれないが、バスタオルって結構お返しとかで貰わない?いや、貰うよね?もらえよ!という訳で私は生まれてこのかた自分でバスタオルを買ったことがなかった。誰かしらに貰ったものを何の不平も言わずに使っていたのだ。
 しかし、皆様も感じているだろうが、バスタオルは使えば使うだけゴワゴワ感が増すものである。どんなに良いバスタオルを貰って「わーフカフカ!」と喜んでいてもいずれは「わーゴワゴワ!」となってしまう。風呂上がりにあのゴワゴワ感はなんともテンションが下がる。じゃあ、買えばいいじゃねえか、と言われるかもしれないが、ちょっと考えて欲しい。引き出物、お返しで無難なバスタオルを貰うサイクル・確率とそのバスタオルを使い切るサイクルを。

 どう考えても使い切るサイクルのほうが長い。つまり放っておくだけでバスタオルは増えてゆくのだ!ということは新たにバスタオルを自分で購入する必要がない!(断言)

 しかし先日、どうにも我慢ができなくなり、奥さんに「バ、バスタオル買ってください…。」と懇願してみた。意外とあっさりと「いいわよ。」とお許しが出たのでさっそく検索。噂に聞いていた、「あの」タオルである。
「あの」タオル。そう、今治タオル。日本が世界に誇る「フワフワタオ~ル(外人調で)」の今治タオル一択なのである。
 新宿南口の高島屋に出かけ実際に触ってみる。驚愕。はっきり言って驚愕の一言である。通常使っているバスタオルより一回り小さく、薄っぺらな感じは否めないが、あまりの手触りの良さに即買いしてしまった。いや、本当にフワッフワ。

 初めて洗濯機にかけると大量の毛羽が出る、とのことなので奥さんにお願いして洗濯機にかけて貰ったのだが、翌日実際に使ってみてさらにびっくり、吸水性が抜群なのである。例えて言うならば、かき氷にシロップをかけた瞬間、シュワ~っと染み込んでしまう、ちょうどあんな感じだ。なに、伝わらないだと?この想像力欠如野郎!軽く拭いただけで十分水分を吸収してくれる。ゴシゴシと拭く必要が全くない。ネットではネガティブなご意見も散見されたが、ほとんどの使用者から「あ、急いでるんで。」との回答がありました。ではなく「肌触りといい、吸水性といい、大満足です。」との書き込みがあった。
 もちろん、私も同意見である。

 是非、お試しを。今治タオル「白雲」、最高である。




  

<645>

2014-03-10 08:35:22 | 日記

 毎度!ねずみだ。

 まだ幼かった頃、死とは自分から最も遠い存在だった。どこか遠くで起きることはあっても、自分や自分の周りには関係がなく、幾つになっても周りは自分と同じように歳をとるだけで死ぬことは無い。

 それは長じてからも変わらないと考えていた。それが歳を重ねる中で少しずつ変わってきた。二十を過ぎてから祖父の死を経験したのを始めとし、周囲の死を経験しているうちに「死は案外身近にあるかもしれない」ものに。知り合いの親、会社の上司、そして。

 先日、会社の先輩がすい臓ガンで亡くなった。53歳であった。彼が53歳という年齢と知って、自分もいつの間にか人生の折り返しをすぎた年齢になっているのに気づく。
 かれこれ20年ほどになるのだろうか、まだ人生に責任を負っていなかったのんきな頃、会社の人達とバンドを組んだ時期があった。会社帰りにスタジオを借りたりして、会社の催しで披露したこともあった。先日亡くなった先輩はそのバンドで一緒に演奏していた人であった。サンバに傾倒し実際にリオのカーニバルを見に行ったり、サンバのサークルに参加したりしていた。マイケルシェンカーが来日するというので二人で見に行こうとしたら、直前でマイケルシェンカーが風邪をひいたとかでキャンセルになったり。
 
 ひょうひょうとした方で53歳になるまで独身だった。早くに両親を亡くして身寄りは弟だけだったようだ。何ヶ月か前にお会いした時も顔色が悪かったが、あまりにも早い別れだ。「最近ギター弾いてる?」「いや、弾いてませんね。サンバのサークルのほうはどうですか?」とかなんとか話した記憶がある。入院は何週間か前で、モルヒネで痛みを和らげるのが精一杯だったようだ。あっと言う間だった。つらつらと書き連ねる内容がすべて過去形になるのが悲しい。

 その方が亡くなったのを知って、休みにギターを引っ張り出した。昔一緒に演奏したこともあるレッドツェッペリンの「天国への階段」をレクイエム代わりにつま弾く。「イントロ長ぇよ」とその方が突っ込む気がした。一緒に演奏したこと、いつまでも忘れませんよ。天国へ行ってもサンバのリズムに包まれて暮らしてください。

 合掌。