毎度!ねずみだ。
会社でのこと。以前仕事で関わったことのある若い女性と久しぶりに廊下ですれ違った。半年ぶり位だ。
向こうから声をかけてきたのだが、どうも雰囲気が以前とは違っていた。「なんか雰囲気変わったね。」と言うと彼女はにっこり笑いながら、「そうですか?」と答える。見ると歯並びを強制している。
そのことを聞くと、「そうなんですよ。半年前から強制入れてます。」と答えた。
彼女は子供の頃から歯並びの悪さがコンプレックスだったこと、親を恨んだりもしたこと、そのせいで人前では決して歯を見せるような笑い方ができなかったことなどを、延々と吐露し始めた。
そして、最後に「でもこれで人と話す時に相手の顔を見て話せるようになりました。」と付け加えた。なるのど。雰囲気がかわっていたのはそのせいだったか。
歯の強制費用はかなりかかるそうだが、それで人生が変わるのであればむしろ安い。20年数年間抱えてきたコンプレックスから解放されるのだから。
誰しも(もちろん私も)多かれ少なかれコンプレックスを抱えて過ごしている。コンプレックスをお金で解消できるのであれば当然そうするべきで、人生を前向きに生きるとはそういうことだ。よくテレビで整形手術をして涙を流して喜ぶ女性のドキュメンタリーを流しているがそんな話は市井のいたるところに転がっている。
「まえから可愛かったけど、余計に美人になったね。」と言うと彼女は「そう言ってもらえて本当にうれしいです。少しですが自分に自信がつきました。」と笑いながら答えた。
なんだかこっちも元気を分けてもらったような気がする。
じゃ!