毎度!ねずみだ。
最近、子供による悲惨ないじめ殺人が連続して起きているが、学校を卒業して社会人になったからと言って、いじめは無くならない。
残念な話だが子供たちよ、学校を卒業しても安心はできないのだ。
仕事の多忙さが原因で心が折れた奴がいた。(まあよくある話しだ。)半年の休職を経て復活したのだが、以前よりきつい職場に回された。「彼は経験豊富なベテランだから。」というのがその理由だった。結果として、さらに体を壊してしまった。
心が折れてしまった時点で離婚してしまい、病院に通いながらボロボロの状態で会社に来ていた。
以前は快活なヤツだったのに、その目からは光が失われかけていた。他部署への異動を希望しながら何度も却下され、先日なんとかしがらみのない部署への異動が決定した。給料は下がり通勤時間は倍になったが、「なんとか心身面でリカバリーできそうです。」と連絡があった。周囲に聞いたところ元気でやっているそうだ。
まあどこの会社でもあるのだろうが、会社の規則では心身の弱った社員に手を差し伸べるような制度がある。その制度に助けられるのは
わずかだ。ほとんどの場合、弱りきった状態で会社を辞めていく。「好き嫌い人事」ではじき出されたヤツは飼い殺しにされ、ボロボロになる。上手く他部署に異動できれば良いが、多くの場合が会社を去ることに。
会社とて別にボランティアで社員を雇っているわけではないのだが、それでも「そこまで酷い仕打ちをしなくても」と思うような事例が少なくない。弱った社員をさらに叩くような仕打ちはパワーハラスメントであり、「いじめ」に他ならない。彼らの人生そのものを破壊して責任も取らずに放り出す。
先日も一人、若い女性が一人辞めていった。確かにスキルも低くいつまでも独り立ちできない奴だったが、頼りにしていた上司が異動して孤立無援になり、結局居場所が無くなり辞めてしまった。弱い女性だったと言えば一言で片付けられてしまうが、これだって立派ないじめである。
毎年新人教育の場で彼らに話すことがある。「もし会社を辞めるなら早く辞めたほうが良い。人生やり直すのには体力が必要だから。中途半端な状態で心に傷を負うよりも、早く見切りをつけて次のステージに移るべきだよ。」
会社を辞めていった連中の人生が少しでも好転するように願うばかりである。