毎度!ねずみだ。
学生時代の旧友から会社のアドレス宛にメールが来た。
以前属していた職場の後輩が旧友の会社に訪問した際に、〇〇会社なら(私の)名前を知っているかな?と聞かれたらしい。よせばいいのに後輩は「知ってます!めちゃくちゃお世話になりました!」と言ってしまったらしく、旧友から私の会社アドレスにメールが届く、という運びに。
学生時代。当時はバブル期だったこともあって、将来に対する不安などというものとは無縁な4年間を過ごした。就職なんてなんとかなるだろ、というノリだった。
その友人が山形から出てきてワンルームマンションに住んでいたこともあって、あっという間にたまり場になっていた。私達はしょっちゅう遊びに行き、夜中まで(というか明け方まで)麻雀を打ったりビリヤードに行ったりギターをつま弾いたり。
あれから35年が過ぎ去り身体は衰えてしまった。しかし気持ちはいつまでも歳をとらないので、あっという間に当時に引き戻される。
いや、懐かしい。本当に懐かしいの一言に尽きる。
仲間でもなく同士でもなく、親友でもなく。
「ただの友達」という響きが良い。関心と無関心の間、しがらみの有る無しのちょうど間。つかず離れずの、本当にちょうど良い距離に居てくれるのが「友達」である。
この歳になると友達があらたにできる事は少ない。(友達という関係になるにはある程度エネルギーが必要なのかもしれない。)別に大事にしてもしなくても奴は友達である。何年も会わずとも友達である。それはこれまでもこれからも変わる事はない。おそらく彼も同様に思っているだろう。
今はお互い忙しい身体だし家族の事もあるので、なかなか時間を共有する事はできないのが実態だが、ギターが共通の趣味である。(なんでも電子ピアノを購入したらしい。)
引退したら、ギターを担いでそのへんの公園で再会して「歌本(歌詞とコード進行だけの簡単な譜面のようなもの)」を手に懐かしのフォークソングや歌謡曲をハモってみたい。
その後でそのあたりの居酒屋で再会を祝すのだ。
話す内容はあの頃と同じレベル。
くだらない話と、下ネタと、サークルの女の子の話と、中学生レベルのダジャレ。そしてまたくだらない話。
誰も仕事や家族の話なんか一切しないのだ。普段の生活にぶら下がったヘビーな話は必要ない。
それが、ただの友達。
じゃ、また。