雑文の旅

猫爺の長編小説、短編小説、掌編小説、随筆、日記の投稿用ブログ

猫爺のネタ帳「パロディ版」

2015-04-02 | ミリ・フィクション

1、泥酔男たち

 一人の男が空を見上げて言った。
   男1「今夜の月は、ぐるぐる回っておるのう」
 その男の様子を見ていたもう一人の男が、
   男2「いやいや、回っているのはそなたの方で御座る」  

2、せっかち

 浦島太郎が竜宮城をおいとますると決めた日
   乙姫「お土産にこの玉手箱を差し上げます。 けっして開けな・・・」
 太郎は、乙姫様が言い終わらないうちに待ち切れず蓋を開けてしまった。そこには、お爺さんとお婆さんと、腰の曲がった鯛とヒラメが立って居た。

3、骨董屋

   お客「そこの古そうな骸骨を見せてくれ」
   主人「はいはい、この織田信長の骸骨で御座いますか?」
   お客「それにしては、いやに小さいのう」
   主人「信長5才の折りの骸骨でして…」

4、羽衣

   漁師「おや、こんなところに天女の羽衣が…」
   男 「これ! 拙者の褌(ふんどし)をどうするつもりじゃ」

5、宝袋

   爺 「舌を切られた雀どんが気がかりで見舞いに来たのじゃが…」
   雀 「お見舞い有難う御座います。 もうすっかり治りました」
   爺 「そうか、よかった、よかった」
   雀 「お見舞いのお礼に、この大きな袋か、小さな袋のどちらかをお持ち帰りください」
   爺 「そうか、それはすまない。 ところで一つ頼みがあるのじゃが…」
   雀 「お爺さん、何なりとどうぞ」
   爺 「袋の口を少し開けて、覗かせてくれんかのう」
   雀 「狡っ!」

6、田舎の学校で…

   先生「山道で熊に遭ったらどうしますか?」
   生徒「はい! 白い貝殻のイヤリングを落として、トコトコ逃げます」
   先生「殺されるわ!」

7、意味不明

 再び、浦島太郎  
   太郎「これ子供達! そんなに亀を虐めると、チンチンが腫れるぞ!」
  子供達「なんで???」

8、うさぎとカメ

   亀「それならお前と駈け比べだ!」
   兎「よし、わかった。 あの山の麓までだな」
 兎と亀は駆け出した。
   亀「あっ! 狡い、ゴールで寝ている」

9、どっちもどっち

   姫「お爺様、お婆様、今日まで育てて頂き有難う御座いました」
 かぐや姫は、とうとう月の世界へ帰って行った。
   爺「大人になったら出ていくなんて、まるでカッコウの托卵じゃなぁ」
   婆「いえいえお爺さん、それは違います。 盲導犬の子犬里親ですよ。 私達」

10、因幡の白兎

 大黒様が来かかると、皮を剥がれた白兎が泣いていた。
  大黒「これこれ白兎、これはどうしたことだ」
  白兎「鮫を騙した罪で、赤裸にされてしまいました」
  大黒「それは可哀想に、きれいな水で身を洗い、蝦蟇の穂綿に包まりなさい」
  白兎「はぁ? それはスーパー◯リオンヘアーのホワイト版ですか?」

4、あっちに未練

 好きな男に裏切られて自殺した、ある名女優の幽霊を、マスコミ陣が取り囲んで…
  マスコミA「裏切った男の前だけでなく、誰の前にでも出るのは何故ですか?」
  マスコミB「恨みを晴らす気はあるのですか?」
  女優の幽霊「就職活動です」

5、現在版「金太郎」

  インタビュアー「獣の背中に乗ったり、相撲を取ったりして、金太郎君は将来何になるつもりですか?」
      金太郎「そりゃあもう、二代目むつごろうさんだよ」

6、懐くな!

 笠を作って町に売り歩いたが、全く売れないまま帰宅の途についたお爺さんが、雪が降り積もった6体の石のお地蔵様に出会う。
   爺さん「お地蔵様がた、お寒うございましょう。 売れなかったこの笠を着けて差し上げましょう」
 笠は5つしか無かったので、爺さんは自分が着けていた頬被りを1体のお地蔵様に被せて帰って行った。
   婆さん「お爺さん、それは良いことをしなさった」
 空腹のまま、お爺さんとお婆さんが寝てしまい、翌朝目が覚めると、6体のお地蔵様が二人の蒲団に足を突っ込んで寝ていた。

7、口止め

   先生「小学校の帰り道、100円玉を拾い、佑都君はうまい棒を10本買いました」
     「浩平君は、交番に届けました」 
     「穂希さんは、自分の貯金箱にいれました」
     「竜馬君は、災害地の支援金にしました」
     「さて、良いことをしたのは、誰でしょう」
   生徒「はいっ! 佑都君です」
   先生「それは何故?」
   生徒「僕に1本くれました」


  (改稿)    (原稿用紙8枚)


最新の画像もっと見る