雑文の旅

猫爺の長編小説、短編小説、掌編小説、随筆、日記の投稿用ブログ

猫爺の才能なし俳句「梅雨明ける」

2017-07-24 | 日記
   ◇亡き妻を 恋うる孤老に 梅雨の蝶

 【江戸時代風に】

   「お前さん、そろそろ此方においでな」
   「何を言うか、わしゃまだ斃らんぞ」
   「強がっても、歳には勝てまへんやろ」
   「うん、まあな」

 季語は「梅雨の蝶」 妻の魂に例えている。

   ◇青と蒼 境に白き 入道雲

 季語は「入道雲」 漸く梅雨が明けると、真夏日が続く。湿度も高く、年寄りには殺人的である。 強がってみせても、若ぶってみせても、「グラッ」とよろめく度に内心では覚悟を決めていたりして。

   ◇初蝉を 黙らせ遊ぶ 園児たち

 「初蝉」は秋の季語になっているが、梅雨が明けた途端に鳴き始めた。しばらく鳴いていたが、幼稚園児たちの元気な叫声に驚いたか、「ジジッ」と鳴いて何処かへ飛び去り、後は園児たちの声だけになった。俳句の季語も、この地球温暖化による変化に合わせて、編纂しなければならなくなるかも。
 

  


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