雑文の旅

猫爺の長編小説、短編小説、掌編小説、随筆、日記の投稿用ブログ

聞き上手、話上手

2012-04-07 | 日記
 聞き上手と言われる人は、とにかく他人の言葉をしっかり聞く。 話し上手と言われる人は、他人の話す言葉に一応相槌は打つものの、上の空で聞いていることが往往にしてあるものだ。 相手が話している時に、次に自分が喋りたいことを考えていたりして。 クイズでトンチンカンの答えを出す人も、問題をよく聞いていない。

   問題:頭に「ミ」の付くハリウッド・スターは?  回答:みのもんた

 今日のクイズ番組では、同人がミッキー・ロークと答えていたから、ハリウッド・スターの意味が解らなかった訳ではなさそう。 結局、問題をよく聞いていないのだ。 

 我家にもひとの話がまだ終わっていない内から別の話を始めるのがおおよそ一人居た。 例えば、娘が質問していることと、家内が答えた事が全然違っているのだ。 家内はどちらかと言えば話し上手で聞き下手、私はどちらかと言えば聞き上手で話し下手。 娘がトンチンカンの答えを返されて黙り込んでしまうのを、妻と娘の間に入って話の「まとめ役」になるのが私だった。 夫婦というものは、こんなふうに噛み合って長続きするのかも知れない。

白バイ(白い蝿ではない)

2012-04-07 | 日記
 若い頃に、「将来なにかの役に立つかな?」と思って取った免許証で、この年になり結局何の役にも立たなかったのが幾つかある。 危険物取扱者免許しかり。 一番役に立ったのが自動二輪免許だった。 テントや寝袋を積んで4~5人で出かけたツーリングが楽しかった。 山では焼き肉をしたり、海辺では潜ってウニを獲ったり、岩に張り付いた牡蠣をとったり。 それで思い出したのが、お笑い芸人ミサイルマンの西代君だ。 あのブクブク太った体で(失敬!)驚くほど素潜りが達者だった。 彼ほど脂肪が付くと、なかなか深くまで潜れないものだが、海女さん並みの息の長さで、3メートルぐらい潜ってタコ(だったかな?)を獲っていた。 それを見ていて私は感心するやら、若い頃を思い出して懐かしいやら、ひょっとしたら私は目を潤ませていたかも知れない。

 私が10代後半~20代前半の頃といえば、自動車道があちらこちらで開通するころ。 金は要らないし、夜ともなれば車一台通らなくなるのをいいことに、フルスピードで山間の道路を走り回っていた。 それでも、大きな事故など起こさなかったのは、装備と腕がよかったのか、ただ運がよかっただけなのか、私はこの年になるまで骨折というものを一度も経験したことがない。 

 昔よくお世話になった「白バイ」を、最近ではとんと見たことがない。 無くなってはいないだろうが、自分の行動範囲が狭くなった所為かも知れない。 別に白バイを懐かしんでいる訳ではないが・・・。

 

花冷え

2012-04-07 | 日記
 今日の午前中は、朝から曇りがちで肌寒かった。 なんだか気が滅入って出かけるのが面倒だったが、クリニックの定期診断日だったので仕方なく行って来た。 午前11時の予約だったので、時間ジャストにクリニックに着いたが、それから1時間15分後にようやく順番が回ってきた。 話好きのドクターなので、患者の愁訴に交えて世間話が入る。 「もー、長いなァ いい加減に切り上げろよ」とか思いながら中待合でイライラ。 口には出さないけれど、このイライラが元で鬱になりそう。 ちょっと大げさかな。

 帰りにトイレットペーパーのシングルを買ってきた。 テレビのトークで、シングルは貧乏くさいのだそうである。 そういえば、我家は家内が買い物に行っていた数十年前からシングルだった。 「貧乏くさくて悪かったなァ」って感じ。

 並木の「こぶし」が満開だった。 こぶしは、東北地方では「田打ち桜」といって、田圃の準備が始まるころに咲く花だそうである。 そんなことを思い出しながら田圃に目を遣ると、「白つめ草」の花が一面に咲いていた。 「あれっ、蓮華じゃなかったかな?」 そうか、同じマメ科の草だ。 肥料になって、しかも稲に好影響を与える根粒バクテリアも同じく発生するのだろう。

 「花冷え」という言葉があるが、まさしく今日のような日である。 こんな寒い日に「花見」に出かけると風邪をひいて帰って来ることもしばしば。 昔は花見で酒の燗をするための登山用のラジュースを持って出かけたものだ。 たまに取扱いを間違えたグループが、「ボン!」と爆発させていたものだ。 灯油とガソリンを間違えて、火傷をしたヤツも居た。 今はカセットコンロという便利なものが有って、ラジュースよりも取扱いが簡単であるが、それでも偶に爆発することがあるらしい。 

 クリニックでは、風邪の患者が多かった。 現在、風邪の特効薬はまだない。 処方される抗生剤は、免疫低下による余病の併発予防。 他に咳止め、頭痛を和らげるために脳の血流をよくする薬、喉の腫れを鎮める薬、鼻づまりを改善する薬など。 これらは風邪を治療するものではなく、「対症療法」である。 とは、クリニックのドクターに教わったこと。