ないない島通信

「ポケットに愛と映画を!」改め。

空間ができるとモノが入り込む。

2021-10-10 13:29:07 | 

夏前に、家の片づけに専念してかなりモノを減らしたわけですが、

大量にモノを捨てて出来た空間には、以前と同程度のモノが入りこみ空間を占領する、

という不思議な現象が今我家では起きています。

というか、自分で招き入れたのですがね。

猫が、空間を占領しているわけです。

粗大ゴミで捨てたちゃぶ台や一人用ソファー、本が詰まった段ボール箱の代わりに、猫グッズや猫用トイレ、猫用ベッド等が入り込み、せっかくできた空間を再びモノで埋め尽くしています。

猫と暮らすってこういうことだったよね、と改めて(40年ぶりくらいに)思い出しています。

我家にやってきた黒猫のクー(メス、推定2歳)は、野良猫だったのを保護猫ボランティアのMさんが保護して、避妊手術や予防注射などを施した上で私に譲ってくれました。

何しろ2年間も路上で暮らしてきた野良猫なので、警戒心がやたら強く、なかなか慣れてくれません。

少しでも近づくとシャーッ!!と威嚇され、ちゅーるで誘っても手を伸ばして触れようとすると連続シャーッ!で威嚇される。

そういう日々がひと月あまり続きました。

ケージを取り払い(最初はケージを借りてそこが彼女の隠れ場所だったのですが)今は私のベッド下がクーの隠れ場所。昼間はそこに隠れたままほとんど出てこない。

夜になると、居間や南側の六畳間で一人運動会をしています。

それでも徐々に慣れてきて、最近では私なら触らせてくれるし、なでると喉をゴロゴロ慣らします。

猫はこうじゃなくちゃ、とようやく猫を飼っている気分になったところ。

かわいいよぉ。

なので存分に甘えさせています。

なでてなでて「クーちゃんかわいいねえ、美人だねえ、いい子だねえ」と美辞麗句を連発し、

「ほんとに美人だねえ。クーちゃんほど素敵な猫は世界中に一匹もいないよ。私の大事なクーちゃん、大事で大事でかわいいクーちゃん・・」

と、いまだかつて私が言われたことのない褒め言葉を並べてクーを褒めたたえています。

それでも、ちょっとでも物音がしたり、私が不意に立ち上がったりすると、びくっと驚いて、サーッと逃げ出しベッド下に隠れてしまいます。

なので、まだ私以外の人の前には出てこない。

というわけで、しばらく時間がかかりそうですが、必ずや、人間は怖いものではない、この家の人たちは皆優しくて親切でちゅーるもくれるしいい人たちなのだ、とクーの信頼を得る日がくることを信じて、日々猫と接しております。

黒猫なので逃げ出して隠れてしまうと、どこにいるかわからないのですよ。

一度洗濯機の裏に隠れてしまい、家じゅうを探しまわったこともありました。

朝起きると、ケージの中に爪とぎの段ボール片やらトイレの砂やらが散乱し、酷い状態になっていたこともありました。たぶん自分が置かれた状況がよくわからず不安だったのでしょう。

最近では押入れの戸を開けることも覚えたし、私がお風呂に入っていると、風呂場の入口の引き戸を開けて覗いているようで(覗き魔か?)、風呂から上がると必ず引き戸が10㎝ほど開いています。

人間に興味があることは確かで、ちょっとでも違う動きをすると、目をまん丸にしてびっくり顔をして、場合によってはどこに逃げようかとしっぽを丸めてあたりをキョトキョト見まわしたりします。猫はこういう具合に反応するのね、とよくわかり、非常に興味深く面白いです。

まだまだ家猫として慣れているとは言い難いですが、やがて慣れてそこら辺でゴロゴロするようになると思います。

生き物を飼うということは、私自身(潜在意識を含めて)の延長が目に見える形でそこにいる、ということなので、それも面白いなあと思っています。

世界は私自身の反映である、とバシャールが言うことが真実なら、猫もまた私自身の反映であるわけなので、これはもう心してかからねば、と思っています。

おいらも忘れないでね。

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メイドの手帖 (Netflixドラマ)

2021-10-06 20:49:52 | 映画

ゴタゴタに巻き込まれて忙しかったといいながらも、映画やドラマはしっかり見ていました。

中でも最近面白かったのが、

「メイドの手帖」(Netflixオリジナル。英語のタイトルは「MAID」)です。

同名のノンフィクション小説を基に作られたドラマです。

これねえ、アメリカ版「おしん」ともいうべき艱難辛苦の物語でね、次から次へとシングルマザーに災難が襲いかかる話です。

私もシングルマザーを経験しているので共感できる部分は大いにありましたが、幸いなことに、私の場合はこれほどじゃなかった。それでも、シングルマザーたちの厳しい現実は、日本もアメリカもさほど変わらないと思いました。

(以下ネタバレ)
主人公のアレックス(25歳の女性)は夫の精神的虐待に耐え切れず、もうすぐ3歳になる娘マディを連れて夫のもとを逃げ出します。

アレックスが向かったのがシェルターハウス。日本にも最近できているようですが、私の時代はまだなかった。

そこには同じような境遇の女性たちが住んでいました。

夫のDVから逃れるためにシェルターにやってきたにもかかわらず、再び夫の下に戻ってしまう女性もいます。

アレックスの一番の試練は彼女の両親です。

母親は絵描きですが、双極性障害という精神的疾患があり、気分が不安定で大人の人間としてふるまえない。アレックスは子どもの頃から母親の面倒を見て育ちます。そのため、一種の共依存関係が生まれ、母親から離れることができない。

シェルターの女性に「あなたが面倒を見なかったら、お母さんはどうなったと思う?」と聞かれてもアレックスは答えられません。

母親は、アレックスの子どもではないのだから、母親から自由になりなさいと言われたのですが、彼女は最後まで母親を守ろうとします。

一見愛情深い親子関係に見えるけれど、これは危険な共依存でもあります。

父親もまたろくでもない。アレックスを助けてくれたりもして、一見とても良さそうにみえるのですが、アレックスが幼かった頃、父親が母親に暴力をふるっていたことを不意に思い出します。

父親もまたDV夫なのでした。

というわけで、家庭内暴力は連鎖する。アレックスは結局のところ、両親とよく似た相手と結婚したというわけ。

彼女は掃除婦として(アメリカではメイドと呼ばれる)働き始めます。

賃金は安く、労働はきつい。メイドを雇う側の人たちは、メイドの名前すら覚えようとはしない。

けれども、彼女は非常に優秀なメイドでどこの家でも重宝がられます。

特にレジーナという女性は成功した金持ちで、ゴージャスな家に住んでいますが、幸せではない。

レジーナは養子を迎えますが、子育てに苦労してアレックスに助けてもらい、二人は良い関係を築きます。

他にもアレックスに車を貸してくれる男性や家を貸してくれる人まで現れるのですが、そのたびに夫から母親から妨害され、うまくいきそうになるとまた振り出しに戻るの繰り返し。

「おしん」ですね。まさに。

しまいにパニック障害に襲われ、感覚がマヒして考えることも感じることもできなくなっていく。そこで、再びシェルターに舞い戻り、自分を立て直そうとします。

アレックスは誰かに助けを請おうとはしないし、人の助けを容易には受け入れない。

ここら辺が日本とかなり異なるところかと思います。個人主義が徹底していて、他人の助けを安易に受け入れず、どこまでも自分で解決しようとする。でも、それには限界がある。

災難は次から次へと押し寄せてきてアレックスをどん底に突き落とします。

でもね、最後はハッピーエンドです。

様々な人と関わり、経験を積んでいき、ついに念願の奨学金を得て大学に入る、その直前までを描いています。

アレックスは何があっても娘のマディを巻き込まないよう細心の注意を払います。決してお酒やドラッグに溺れることなく、自分をしっかりと保ちます。

「338回もトイレ掃除をして、7種類の政府の支援を受けた。9回住まいを移り、一度はフェリー乗り場に泊まったこともある。娘の3歳の一年間をそうやって過ごした・・」と最後にアレックスは語ります。

実に立派だけど、少し立派すぎる気もするなあ。

あんなに酷い両親のもとでこんな立派な女性が育つだろうか、とも思う。

かなり優秀な素質を持って生まれたのでしょう。でも、誰もがアレックスのようにできるわけではない。アレックスのように(作家として)成功できるわけでもない。

だから共感できるところもできないところもあります。それでも、大いに勇気をもらえるドラマです。

シングルマザーの人、女性問題に関心のある人にお勧めです。

 

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ご無沙汰していましたが再開します。

2021-10-05 11:02:46 | 日記

長い間ご無沙汰していました。

前回がちょうどオリンピック開幕の日だったので、かれこれ2か月半のブランクでした。

前回も書いたとおり、ちょっとしたゴタゴタがありまして、

というのも、今年、団地自治会の役員に(持ち回りで仕方なく)なったのですが、大問題勃発! というわけで、否応なく巻き込まれていました。

ようやく一段落して、自分を取り戻したところです。

で、気づいたのが、

残り少ない人生なのに、なんてもったいないことをしたのだろう、ということ。

(ゴタゴタの最中はけっこう面白がってもいたのですが)

それから、

別にブログなんか書かなくても平気じゃないの、というのもある。

同時に

でも、やっぱり書きたい! 

とも強烈に思った。

なんかね、書かないでいると自分を見失いそうになるのですよ。

こんな弱小ブログだけど、これは私の世界なのだ、と改めて思ったことです。いわば、自分で作った自分のステージという感じかな。

それからもう一つ。

我家に猫が来た!

そうです、猫です。正真正銘本物の猫!

8月13日の金曜日に我家にやってきた黒猫のクーです。

そういうわけで猫の世話でも忙しかったのです。ようやく猫も私も慣れてきたところです。

思えば、今年は天中殺なのよね。

それなのに、役員にはなるわ(仕方なくだけど、引き受けたのは私なので)、黒猫は引き取るわで、これはもう大災厄の前兆かもしれない、てな具合ですが、

でもまあ、来るなら来い! という感じでドーンと構えています。

というわけで、またブログを再開しますので、どうぞご贔屓のほど、よろしくおねがいします!

(猫って、どんな猫にゃん? 僕よりかわいい?)

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