ないない島通信

「ポケットに愛と映画を!」改め。

「宇宙トークイベント」に参加した。

2024-02-03 18:41:42 | 宇宙

私の住んでいる国分寺市は、糸川英夫教授が初めてペンシルロケットを成功させたことから、日本のロケット発祥の地、と呼ばれています。

小惑星にも「国分寺」と名付けちゃったりして、国分寺は宇宙的に有名な地名になっています。

というわけで、国分寺市ではよく宇宙関連のイベントが開催されます。

去年は、はやぶさ2が持ち帰った砂の展示をしたり、移動プラネタリウムの開催なんかもありました。

で、今回、国立天文台の阪本成一氏を招いて、トークイベントを開催したというわけ。

阪本氏のトークが本当に楽しくて、あっという間の2時間でした。

太陽って何色? から始まり、地球と月の公転周期のこと、今月面上にいるSLIMのこと、月面上のローバーの様々な形態の話では、ドラえもんまで登場し、

小惑星の話では「星の王子さま」が登場。あの「星の王子さま」のイラストは現実的じゃない、王子さまが星の上に直立なんてできっこない、という話や、

「はやぶさ」のカプセルが実はプラスティックでできている、という話、

また、ISSは実は居住空間はほんの少しで大半はエネルギーと環境保全のために存在する。もしも地球でも、同じ比率で環境保全をすれば、地球環境は健康に保たれるはずだとか。

火星では何を食べるか、今注目の昆虫食の話や、蚕を卵の状態で宇宙に持っていき、繁殖させて食料にするとか、蚕の蛹で作る火星クッキーの作り方とか。

ブラックホールは宇宙にたくさんあるけど、実は大食漢ではなく、大半が食糧難でげっそりとやつれているのだとか。というのも近隣を通過する星はあるけど、ブラックホールに捕まる星はそう多くはないから・・

とかとかとか・・もう話が尽きないのです。

そして、第二部はロケットの歴史について。ロケット燃料の話のついでに、味覚糖とコラボして「ぷっちょ」を燃料にして打ち上げたキャンディロケットの話なんかもあって、これは300mくらい上昇したそうです。遊びでやったのだけどね、と。

実に盛りだくさんで、会場はわきあいあいと笑いが絶えず、私もいっぱい笑いました。

ホント、楽しかったなあ~

隣に座っていた若い男性が、終わってから阪本氏に質問していました。

天文に興味があるけど、文系なので、JAXAなどで宇宙関係の仕事ができるだろうかと。

阪本氏は丁寧に答えていました。もちろん、できます。宇宙関係の仕事には様々な人たちが関わっていますから。

子どもたちの質問もけっこうあって、

地球と水星の磁力はどっちが強いですか、とか、天文台で働くには何をすればいいですかとか。

天文台で働いたり、宇宙関係の仕事をしたいと思ったら、まずは人とのコミュニケーションが大事です、と阪本氏は応じていました。

なるほどねえ。

こうして、ムッタやヒビトの後継者たちが生まれてくるのだろうなあ。

頼もしい限りです。

毎回、こうしたイベントに参加して思うのは、

宇宙好きに悪い人はいない、ということ。

みんな下向かないで空を見上げてるからかしら。

宇宙や星のようなとてつもなく大きなものに向き合うと、人は自然と無垢で純真な気持ちに帰るようです。

次回のイベントにも参加しよっと。

 

コメント
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