今朝、鹿児島県種子島宇宙センターからH3ロケットの打ち上げがあるというので、
固唾をのんで打ち上げ中継の画面を眺めていました。
先月、打ち上げ直前に中止になったH3ロケットですが、今日の種子島の空は青く澄みわたり、海もおだやかで、
絶好のロケット日和。
そして、10時37分55秒、
白い噴煙をあげながら、垂直に上昇していくH3ロケットの雄姿を眺めながら、
おお、すごいなあ、日本の技術は!
と感動していたのですが、5分ほどたって、発射中継をしていた人が、ロケットの速度が少しずつ落ちていってますねえ、と言うではありませんか。
やがて、第二エンジンに着火しないようだとの発表が。
そして、発射からまだ10分ほどしかたっていないのに、指令破壊が出されたという発表が出たのでした。
てっきり成功したと思ったのに、
あんなに堂々と空に向かって垂直に昇っていったのに、
なんてあっけない最期。
ロケットは地球周回軌道に乗らないと、予定されていない地点に落下する恐れがあるので、破壊指令を出して自爆するように設計されているそうです。
当然ながら、ロケットに搭載されていた「だいち3」という人工衛星も破壊されたのでした。
午後になって、JAXAの記者会見があり、その模様をずっと見ていたのですが、
なんかね、一生懸命記者たちの質問に答えている岡田匡史プロジェクトマネージャーの顔が「宇宙兄弟」に出てくるJAXAの職員と被ってきて、もう現実なのか、それとも「宇宙兄弟」の物語の中にいるのか、よくわからなくなってくるようでした。
本当に残念でしかたありません。
でも、これをバネに新たに改良を加え、いずれまた新しいロケットを完成させてくれることでしょう。
YouTubeにはロケットや衛星関連の動画がいっぱいあって、素人には難しいものが多いのですが、眺めているだけでも、日本の宇宙開発技術はすごいと思えてきます。
ただ、予算がねえ。
なんでもっとこの方面に予算を使わないんだろか、日本政府は。
防衛予算よりロケット開発だろ!
(ちょっと前までは、防衛予算より防災だろ、とか教育だろ、とか言ってたのですが)
ともあれ、今、JAXAでは皆が力を合わせて失敗の原因究明に当たっているようです。しばらく大変だろうなあ。職員たちの心痛やいかばかり。
何しろ高いからねえ、ロケットも衛星も。
失敗は痛手だけど、でも、失敗により進化することもできる。
そう信じてこれからも応援していきたいと思います。
そう遠くない未来に、日本の宇宙飛行士たちが、ヒビトたちのように月面に降り立つ日が来ると信じて。