年に数回あるかないかのパーフェクトな一日。
今日がその一日でした。
といっても特別なことがあったわけではなくて、ただ天気がよくてさわやかな一日だったというだけのこと。
最近ずっと天気が不安定だったので、一日じゅういい天気というだけで、幸せな気分になるものです。
抜けるように青い空、木陰を吹き抜けるさわやかな風、世界はなんて美しいんだろう…と思える一日。
たかが天気、されど天気。
人間て案外単純・・って私だけか?
世の中はまさにコロナ一色。
緊急事態宣言は解除されたものの、感染者数はまた少しずつ増えてきているようで不安だわ、と思っている人も多いのではないでしょうか。
私はといえば相も変わらずノーテンキで、好きなことだけしているので幸せです。
先日、あなたは勤勉な人だ、と言われました。毎日エッセイを書いたり、ブログを書いたり、小説書いたり、電子書籍を出したりしているから。
でも、実をいうと「勤勉」なのではなくて、これは「中毒」なのです。
字を書かないでいると不安になる。
若い頃から活字中毒でした。読むほうも書くほうも。
どこに行くにもまず持参する本を選ぶところから始めないと落ち着かない。ちょっとそこまで買い物に、あるいはカフェで友人と会う、という時も文庫本を持参したものです。
でも、最近本読むと眠くなるのよね。
でも、書いている間は眠くならない。
手を動かすからね。頭も動かしているかどうかはわからないけど。
時々、手と頭は必ずしも連動してないかもしれない、と思うことがあるので。
というわけで、365日毎日何かしら字を書いています。
昔読んだ「アナイス・ニンの日記」の中に、アナイスが医者から「あなたは中毒だからしばらく書くのをやめなさい」といわれた、というエピソードがあります。
アナイス・ニンというのは、ヘンリー・ミラーの恋人だった人で、彼女自身も作家です。パリでヘンリー・ミラーたちと過ごした日々がつづられています。
本の内容はすっかり忘れたけど、その部分だけは強烈に覚えています。
私もそうだなあ、と思ったから。
つまり、才能があるとかいい作品を書くとか以前に、書くという中毒もあるのだと。そして、それは時に危険を伴うこともあるのだと。
中毒、つまり依存症です。
アルコール依存症、ギャンブル依存症なんかと同じ依存症。そうせずにはいられない、何かに追われるようにしてその行為を繰り返す。
本当の原因はどこか奥の方にあるのかもしれないけど、よくわからない。
「名探偵モンク」がよく言ってますね。
"gift and curse "
私の場合は gift 抜きの curse かもしれない。因果な中毒です。
なので、とりあえず字を書いていれば大丈夫。でも、もしも、入院したりあるいは刑務所に入れられたりして字を書くことを禁止されたら、一体どうなるんだろうか・・と思うことがある。
たぶん、どうもならないんだろうけどね。
なんだ、書かなくても平気じゃん、と思うと思う。
何も書かない日、というのを作ったほうがいいかもしれない。
休肝日みたいに。
その方が私の精神的健康のためにいいかもしれない・・
問題点を書き出してみなさい、とカウンセラーなどは言うけど、書くことそのものが問題である場合はどうなんだろう・・
なんていうしょうもないことを考えてますねん。
こんなこと言ってられるのも、平和のおかげ。
どうかこの平和が(私が生きている間は)続きますように。