ないない島通信

「ポケットに愛と映画を!」改め。

「ブレッチリー・サークル/サンフランシスコ」など

2019-11-11 13:23:36 | 映画

 

皆さんお元気ですか。

いよいよ冬の足音が近づいてきました。
リウマチ持ちの私は冬が苦手。
何とかこの時期を凌いで無事春を迎えられるといいなあと思っています。

最近一番ショックだったのが、背が縮んだこと。市の健康診断でわかった。骨粗鬆症なので仕方ないのですが。毎年1㎝ずつ縮んでいるみたいです。このままで行くと、遠からず『スプーンおばさん』になり、やがてはロアルド・ダールの『ぼくのつくった魔法のくすり』の意地悪ばあさんみたいになって消えちゃうかも。

元々小柄なのですが、その原因としては、遺伝的な問題もさることながら、戦後の混乱期に生まれたこと、母が妊娠中毒が酷かったため授乳ができず、牛乳で私を育てたそうなのですが、残念ながら私には乳糖分解酵素がなく牛乳の栄養をきちんと吸収できなかったこと等が挙げられます。いつもお腹をすかせて泣いてばかりいたと母が言っていました。小学校ではいつもクラスの一番前。でも、四国の田舎に引っ越したとき、前から9番目でクラス平均でした。みんな貧しくて栄養が足りなかったのですね。

私が生まれ育ったのはそういう時代でした。今では考えられないでしょうけれど。
それでもこの歳まで生き延びてこれたのだから、私はかなりラッキーだと思っています。(栄養失調で死んだ子どもたちも大勢いましたから)

 

さて、最近見たドラマを二つ紹介したいと思います。

まずは「ブレッチリー・サークル/サンフランシスコ」(Netflixで配信中)

これは以前「ブレッチリー・サークル」(ロンドン編)で紹介したかと思いますが、第二次世界大戦中、ロンドンのブレッチリー・パークでドイツの暗号解読をしていた女性たちのチームが戦後解散し、それぞれ家庭の主婦やウェイトレス等になっていたところ、ある事件が発生します。そして彼女たちが再集結して、事件のパターンを読み取り事件を解決する、という女性中心のミステリードラマです。

ロンドン編で活躍したスーザン、ルーシーが退場し(スーザン好きだったのに😢)ミリーとジーンがサンフランシスコに渡り、またもや暗号解読の手腕を発揮して事件を解決するというお話。

サンフランシスコで出会った女性たち、アイリス、ヘイリー、そして警察に勤めていて時おり情報を流してくれるオリビアと多彩なメンバーを加えて事件を解決していきます。

まだ公民権運動の最中、ウーマンリブ運動がやっと動き始めた頃のことで、公民権運動、同性愛差別、帰還兵の問題等社会問題も取り上げられています。

また、ちらりとですが映画「イミテーション・ゲーム」で取り上げられた数学者アラン・チューリングのことにも触れられていて興味深い。

そして、何より女性たちの八面六臂の大活躍が見ものです。

 

もう一つは「アンビリーバブル/たった一つの真実」(これもNetflixで配信中)

やはり女性中心のミステリーで8話完結のミニドラマです。

レイプ犯を追いかける二人の女性刑事の話。
女性だけどバディもの。男性に負けず劣らずカッコいい。そして、彼らの後ろには彼女たちを支えるパートナーの存在があります。

男が活躍するドラマはきまって女性が陰で家庭を支えたり、犠牲になったりしますが、このドラマでは男たちが表には出ずに彼女たちを陰に陽に支えます。

女性が表舞台で大活躍しても、彼らは決して、やっかんだり拗ねたり自棄になったり浮気したり酒に溺れたり暴力的になったり薬中になったりギャンブル中毒になったり妻子を捨てて放浪の旅に出たりせず、毅然として家族を守ります。こういうのが、真にかっこいい男なんだよねえ。

日本でもこういうドラマが出来たらいいのに・・まだ無理か。
それでも、時代は徐々に進んでいき、50年前には考えられなかったことが起きているのを見ると、こうしたドラマが時代を先導していく役割はけっこう大きいかも、と思います。

いずれにしろ、女性たちが活躍する物語は見ていて気持ちいいし、スカッとしますね。
私たちも負けずに頑張ろうと素直に思えてきます。お勧めです。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする