久しぶりに日本語の話題を。
Bさんはアメリカ人で日本在住歴18年くらいになります。
日本語はかなり堪能ですが、字を書くのは苦手だし、文法もあまりよくは知らないようです。
でも、文法知らなくても、立派に通用する日本語をしゃべります。
その彼が、英語と日本語の違いについて、面白いことを言っていたので紹介します。
英語は結論から先に言う。(これはよく知られていますね)
動詞が先に来るから。
英語で話す人は、結論を先にいってからディテールを話すので、聞き手には話の行く先が見えています。
でも、日本語は動詞や結論が最後に来るので、話を最後まで聞かないと、
一体何について話しているのか、肯定しているのか否定しているのかさえ判断できません。
日本語はなかなかまわりくどい話や曖昧な話が得意で、
最後の最後で、
どんでん返しがあったり、また、そうでもなかったりするんですね。
たとえば・・
(ここからは、私の経験談になります)
最近、携帯にリラクゼーションアプリを入れたのですが、
導入部はこんな感じです。
(とてもゆっくりした話し方です)
それでは・・まず・・右手の指、手首、肘、肩・・右の胸、右のお腹、右の腰、右足・・・・
を、リラックスさせます。
「を、リラックスさせます」を聞くまでは、手や肩や胸やお腹をどうするのかわからなくて、つい力を入れてしまいました。
結論は先に言ってほしい。
また、こんなこともありました。
パソコンのスパムメールのことでプロバイダのテクニカルサポートに電話しました。
ついにスパムメール問題が解決!
それはよかったのですが、そこに至るまでが大変。
なにせ、回りくどい、まだるっこしい、時間がかかる。
「ただいま電話が込み合っておりますので・・」
で散々待たされた挙句、ようやく繋がったので、やれやれと思い、私は話し始めました。
「これこれこうこうで、今、こういう状態で・・・」
しばらく話した後で、こう言われました。
「かしこまりました。それでは、お客様のお名前とお電話番号をお願いします。電話に出られているのは、ご本人様でしょうか」
それが終わると、
「ありがとうございます。それでは、ご本人様確認のため、よろしかったら生年月日をお願いします・・」
生年月日を告げると、スタッフはやおらこう言いました。
「ありがとうございます。それでは、係の者に代わりますのでしばらくお待ちください」
別の人が電話口に出て、
「お電話代わりました。どのようなご用件でしょうか?」
最初から言えよ!
時間を無駄にさせるなよ!
この後も、
「ありがとうございます」「かしこまりました」の連発で、それからおもむろにこう言い始めます。
「そういたしますとですね・・その件につきましてはですね・・当方といたしましては・・ただいまのご説明だけでは、なんとも判断がつきかねる状況でございまして・・」
聞いているうちに、こちらは用件を忘れてしまうのですね。
年のせいで短期記憶が長続きしないので、早く用件に入ってくれないと、言いたかったことが消えてしまうのですよ。
ま、プロバイダに限らず、日本の会社ってどこもそうですが。
余計な敬語、丁寧語、謙譲語の氾濫で肝心の用件が見えなくなる。
もしかして、意図してそうしているのか?
さて、私の体験談が長くなりました。
Bさんの話に戻ります。
彼はまたこんな話もしてくれました。
英語圏の人は、SVОで話をします。
つまり、誰(S)が何をした(V)が話の中心です。
一方、日本語では、トピックが中心になりやすい。
たとえば、パーティで誰かがこう言います。
「昨日うちでステーキを食べたんだけど、妻が肉を焦がしてしまってさあ・・」
すると、アメリカ人はこう続けます。
「そういえば、先週床屋に行ったんだけど、髪を切られすぎちゃってねえ・・」
でも、日本人の場合はこうです。
「うちでもステーキを焼くとよく焦がすんだよ」
「そうそう、先週やったバーベキューでも肉を焦がしちゃってねえ・・」
という具合で、皆が延々とステーキについて話し始めるんですね。
トピックが優先か、個人のエピソードが優先かの違いですが、非常に面白いと思いました。
でも、アメリカ人て、ステーキの話の後に床屋の話をするのか・・
カルチャーギャップというのは、けっこう気づいていないことが多いから、気づくと面白いですね。
これからは外国人の話をよく聞いてみようと思いました。
それにしても、外国人が日本語は難しいというわけだ。
日本人だって難しいんだもの。
つくづくそう思う今日この頃です。
Bさんはアメリカ人で日本在住歴18年くらいになります。
日本語はかなり堪能ですが、字を書くのは苦手だし、文法もあまりよくは知らないようです。
でも、文法知らなくても、立派に通用する日本語をしゃべります。
その彼が、英語と日本語の違いについて、面白いことを言っていたので紹介します。
英語は結論から先に言う。(これはよく知られていますね)
動詞が先に来るから。
英語で話す人は、結論を先にいってからディテールを話すので、聞き手には話の行く先が見えています。
でも、日本語は動詞や結論が最後に来るので、話を最後まで聞かないと、
一体何について話しているのか、肯定しているのか否定しているのかさえ判断できません。
日本語はなかなかまわりくどい話や曖昧な話が得意で、
最後の最後で、
どんでん返しがあったり、また、そうでもなかったりするんですね。
たとえば・・
(ここからは、私の経験談になります)
最近、携帯にリラクゼーションアプリを入れたのですが、
導入部はこんな感じです。
(とてもゆっくりした話し方です)
それでは・・まず・・右手の指、手首、肘、肩・・右の胸、右のお腹、右の腰、右足・・・・
を、リラックスさせます。
「を、リラックスさせます」を聞くまでは、手や肩や胸やお腹をどうするのかわからなくて、つい力を入れてしまいました。
結論は先に言ってほしい。
また、こんなこともありました。
パソコンのスパムメールのことでプロバイダのテクニカルサポートに電話しました。
ついにスパムメール問題が解決!
それはよかったのですが、そこに至るまでが大変。
なにせ、回りくどい、まだるっこしい、時間がかかる。
「ただいま電話が込み合っておりますので・・」
で散々待たされた挙句、ようやく繋がったので、やれやれと思い、私は話し始めました。
「これこれこうこうで、今、こういう状態で・・・」
しばらく話した後で、こう言われました。
「かしこまりました。それでは、お客様のお名前とお電話番号をお願いします。電話に出られているのは、ご本人様でしょうか」
それが終わると、
「ありがとうございます。それでは、ご本人様確認のため、よろしかったら生年月日をお願いします・・」
生年月日を告げると、スタッフはやおらこう言いました。
「ありがとうございます。それでは、係の者に代わりますのでしばらくお待ちください」
別の人が電話口に出て、
「お電話代わりました。どのようなご用件でしょうか?」
最初から言えよ!
時間を無駄にさせるなよ!
この後も、
「ありがとうございます」「かしこまりました」の連発で、それからおもむろにこう言い始めます。
「そういたしますとですね・・その件につきましてはですね・・当方といたしましては・・ただいまのご説明だけでは、なんとも判断がつきかねる状況でございまして・・」
聞いているうちに、こちらは用件を忘れてしまうのですね。
年のせいで短期記憶が長続きしないので、早く用件に入ってくれないと、言いたかったことが消えてしまうのですよ。
ま、プロバイダに限らず、日本の会社ってどこもそうですが。
余計な敬語、丁寧語、謙譲語の氾濫で肝心の用件が見えなくなる。
もしかして、意図してそうしているのか?
さて、私の体験談が長くなりました。
Bさんの話に戻ります。
彼はまたこんな話もしてくれました。
英語圏の人は、SVОで話をします。
つまり、誰(S)が何をした(V)が話の中心です。
一方、日本語では、トピックが中心になりやすい。
たとえば、パーティで誰かがこう言います。
「昨日うちでステーキを食べたんだけど、妻が肉を焦がしてしまってさあ・・」
すると、アメリカ人はこう続けます。
「そういえば、先週床屋に行ったんだけど、髪を切られすぎちゃってねえ・・」
でも、日本人の場合はこうです。
「うちでもステーキを焼くとよく焦がすんだよ」
「そうそう、先週やったバーベキューでも肉を焦がしちゃってねえ・・」
という具合で、皆が延々とステーキについて話し始めるんですね。
トピックが優先か、個人のエピソードが優先かの違いですが、非常に面白いと思いました。
でも、アメリカ人て、ステーキの話の後に床屋の話をするのか・・
カルチャーギャップというのは、けっこう気づいていないことが多いから、気づくと面白いですね。
これからは外国人の話をよく聞いてみようと思いました。
それにしても、外国人が日本語は難しいというわけだ。
日本人だって難しいんだもの。
つくづくそう思う今日この頃です。