「北京の秋」ボリス・ヴィアン(1947) 1976早川書房
安部公房推薦の本。
この作品に北京は出てこない。秋でもない。
私はこの作品を臨死体験、死後の世界の探索と読んだ。
A~Dの「エクゾポタミー」へ向かう人々、その行動のギャグやコントのような姿。
死んでしまわなければおかしい。そして、だから「エクゾポタミー」を希求する。
975番バスなどは三途の川の流し船か。
「パッサージュ」、「ムーブメント」とそれまでのふざけた様子が薄くなるのは、そこが死後の世界とつながる場所だからだろう。
特にラブシーンは普通過ぎる。
エクゾポタミーは審判の場所か。
遺跡を探し続ける坑道掘りは地獄の罰か。(そのほかの仕事も)
「方舟さくら丸」の採石場あとにも似る。
『皆が死にに来るような砂漠』
風刺?そんなもの考えて面白いか?
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