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「アルジャーノン、チャーリー、そして私」ダニエル・キイス

2014年04月29日 22時22分22秒 | 読書とか

「アルジャーノン、チャーリー、そして私」ダニエル・キイス 2000早川書房

アルジャーノンに花束を」執筆回顧録

ダニエル・キイスは若い時から極度の近視であるために、目が見えなくなった時の備えをしていた。物忘れをチャーリーと結びつける話はじめの枕に使われただけだろうか。いや、項のタイトル「アイデアの地下貯蔵庫」からすれば、常にそういう備えをする性分だったことが「アルジャーノンに花束を」と言う作品を生み出したとも読み取れる、というかそう言っているんだろうね。
親から医者になれと育てられ、本人もその気だったが船に乗った経験から諦める(放棄する)。経済的な面もあった。

中篇(短編)で得た所得は千ドルに満たない。

笑われる主人公ではなく、読者には彼と一緒に笑ってほしい。
6年をかけた長篇化。
安易な修正を受け入れず、自らの想いにこだわったことが傑作(賞賛)を生んだ。

ツルゲーネフ、大衆の賛辞と褒賞についての考え方
「きみの作品がその褒賞だ」
「きみこそが、きみのなし遂げたものの最高の判定者だ」

中途半端な「映画」と運が悪かった(?)「ミュージカル」
日本でも超有名な『アニー』の『トゥモロー』は、チャーリーのミュージカルに使われるはずの曲だった。
で、ダニエル・キースは『トゥモロー』がチャーリーのミュージカルに使われればもっとヒットして残ったと思っているのだろうか。そうじゃないよね。結局、そのミュージカルの出来がその程度だったということに尽きるよ。

 

長篇化は『もっと売れる、稼げるはず』という思いもあったからできたことだよね。6年もかけて。何度も書き直して。

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20140429

2014年04月29日 19時27分24秒 | ニュース7

2014年04月29日(火) NHKニュース7

  • 韓国旅客船沈没(16日)2週間 死者205人
    • パク・クネ大統領、初めて謝罪
  • 皇居吹上御苑 新種の植物発見「フキアゲニリンゾウ」
  • ピーチ・アビエーション(安くて面白い会社)機体高度下がりすぎトラブル アルゼンチン機長「管制官の指示を勘違い」 ああ、本当に「面白い」ことをやったね!
  • 中国キリスト教徒急増中 違法建設として教会取り壊し相次ぎ、代表者連行、他、宗教弾圧?
  • 日中韓環境相会合(韓国) 共同声明「PM2.5、VOC、排ガスなど~技術協力~」
    • 日中会談は開かれず
  • 警察同士で検挙件数帳尻合わせ、関係ない事件を検挙したことに~
    • 滋賀県大津北署&三重県松坂署
    • 「検挙至上主義」が招く不正~ 氷山の一角?
  • ウクライナ情勢でEUはロシア上層部制裁リストに
  • 「『集団的自衛権』厳しい制限」
  • 広島市 核兵器禁止条約、交渉開始を
  • 陸上男子 桐生祥秀、大事をとって決勝棄権
  • 柔道全日本選手権 王子谷、初優勝
  • プロ野球6試合
  • サッカーJ1 第10節9試合
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「預言」ダニエル・キイス

2014年04月29日 15時15分15秒 | 読書とか

「預言」ダニエル・キイス 2010早川書房

テロのなぞなぞ、だれがどこで何をどうするのか。
それを知っている精神疾患の女性レイヴン・スレイド(ニッキ・アプテロス)
(「クローディアの告白」の焼き直しという感じもあるかな)

あっちへ行ったりこっちへ行ったり。
生き残りたかったり、別に死んでも良かったり。

ってか、これだけのことを企む奴らが5万ドルが大金って・・・そういうものか。

P426 端役の(名前もいらないだろう)警官に「フィッツジェラルド」って名前をわざわざ使うのは、何かメッセージがあるのか?

 

久しぶりにカタカナ文字の登場人物ばかりの作品で、はじめのうちは読みにくくて仕方なかった(実は「タッチ」よりも先にこっちを読んでいた)が、作品の流れが面白いので時間も忘れて読みこんでしまった。

自分のことなのに他人ごとに感じるというのは、なんか、嫌だけど憧れたりもする。それは中二病か。たぶん、正しい大人は怖がらなければならないよね。

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「心の鏡」ダニエル・キイス

2014年04月29日 11時11分11秒 | 読書とか

「心の鏡」ダニエル・キイス 1993早川書房

  • 「エルモにおまかせ」The Trouble With Elmo(1958)
    • コンピュータは問題を解決し、それによって新たな問題を発生させていた。
  • 「限りなき慈悲」The Quality of Mercy(1960)
    • 人間の体は個人のものではなく、社会的な資産だ。そして、それはコンピュータが管理している。
  • 「ロウエル教授の生活と意見」A Jury of Its Peers(1963)
    • コンピュータが人間と同じように考えるならば、自分の価値を高めることを優先するだろう。
  • 「アルジャーノンに花束を」Flowers for Algernon(1959)
    • 短編(中編)版 長編を先に読んでいるから、読みながらちょっとウルウルする。
  • 「心の鏡」Crazy Maro(1960)
  • 「呪縛」The Spellbinder(1967)
  • 「ママ人形」Mama's Girl(1992)

「呪縛」と「ママ人形」はよくわからない。読み取る能力が足りないのか。

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「眠り姫」ダニエル・キイス

2014年04月29日 05時15分05秒 | 読書とか

「眠り姫」ダニエル・キイス 1998早川書房

ぷはー!
ボリュームも展開も読み応えがあるわ。
そうか、そこから始まったのか。マザーファッカー!
っていうか、それができてしまう時点でおかしかったのかも?
そして、DNA鑑定の技術がきっかけに。

答えを先に見せておいて、そこからどのように人々が間違って、それを修正していくのかを読者にハラハラさせながら見せていく仕立て。

簡単に救ったりしないで、根本的な救済は無くて、物語の形式的にはハッピーエンドで!

この本をコーラー的な奴が読んで、精神科医になっているかもしれない。
あああ、怖い怖い。

 

P13『トリック オア トリート』が『トリック アンド トリート』になっていたとは!
ああ、これは・・・全米で毎年数万件起きていそうな気がする。

幼い時の親族の考えのない言葉も、その子の将来に大きく影響したりするよね。(たぶん、私もそうだろう)

P228 『眠り姫』ブライアー・ローズ姫は眠っているうちにレイプされて、眠ったまま赤ん坊を産む。その赤ん坊が彼女の指のとげを吸いだしたので目覚める。そんな話が元だったのか。すてき。

むう、生きているうちに一度『クレオパトラ・グリップ』に出会いたいものだ。

P494 「自分で自分の心臓を止められるというのは、ほんとですか」
「金枝篇」に、そういったことができる話があったね。

P510 わははっ!笑いもちゃんとあったりする。

 

これも私のお宝本候補だな。

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