女装癖のケイコ
最近毎週水曜日にやって来る
昨夜は早い時間に来店したが
他に客も居ず、私とのマンツーマンの会話はまるで噛み合わない
先週は隣席にサチエが居たので
何かと彼女にちょっかいを出していた
帰りには次に来る約束まで交わしていた
その日が今週の火曜日だったが
ケイコは水曜日しか来られないのだ
サチエは友達のキヨ子と一緒にケイコが来るのをアテにして
火曜日に来店したが待てど暮らせどケイコは来ない
「アンタ、ケイコに電話番号教えたの?」
「やだ~、あの人にケータイ教えるの怖いわよ~」
確かにケイコは不気味だ
全く何を考えているのか分らない
時折ボーッと人を見つめている事がある
その眼差しが独特でちょっと怖いのだ
日によってテンションにも大きな落差があり
こちらも今日はどちらかしら?と探りを入れながら会話する
一度店を出て数時間後に帰ってきたケイコは
先ほどとは打って変わって8割方客の入った店内を見渡して
「座るところないかしら?」とモジモジ
「あらミミちゃんの隣にまだ隙間があるわ」
片方はミミ、もう片方はオバちゃんが腰掛けている
ケイコはこの時点では女装していないので
女性客はちょいマシなお兄ちゃんと思うだろう
実際ケイコも女装は好きだが性癖は女好き
女性の隣に配置した方が喜ぶのだ
ミミはどちらかと言うとあまり関わり合いたくなさそうだったが
オバちゃんの方は興味津々だ
「ケイコちゃんって言うんだけれど
お化粧するととっても妖艶になるのよ
しかも9号のスリップドレスが入るんだから凄いでしょう!」
やや大袈裟にケイコを持ち上げると
たちまち彼女もその気になって
「カツラ被ろうかしら」と来た
また裏でビールを勝手に飲んで酔っ払っているヒデミさんが
「アタシのを貸してあげるわ」と
洗ってんだか洗ってないんだか良く分からないヅラを脱いで
ケイコに差し出した
てかヒデミさんもウケを狙ってチャンスがあればヅラを取りたいのだ
何たって落ち武者なのだから
イッコーさんと同じヘアスタイルになったケイコ
どうもメイクもして欲しそうだ
ヒマな時間帯なら思いっきり塗りたくってあげるのだが
今夜は何かと慌しいので
隣のオバちゃんに口紅を渡して塗ってもらった
「どうせならファンデーションやアイメイクも…」
オバちゃんはワルノリしている
「ううん、ケイコちゃんは顔立ちが派手だから
口紅だけでとっても雰囲気が出るのよ」
面倒臭かったのでもっともらしい言い訳をして誤魔化した
ケイコはうっとりして手鏡を見ている
その内今度は服を脱ぎだした
彼は50を越えてるとは思えない綺麗な身体をしている
贅肉のない身体を自慢げに両隣の女性にアピールしている
ミミはまるで興味ないがオバちゃんは食いついた
ケイコの乳首をいじりだした
なんてマヌケな光景だろう
私も人の事は言えないが呆れてモノも言えない
他のテーブルではイケメンを含むオニイチャンたち4人が
ゴマメさんの楽しいトークに沸いている
私もそのテーブルにお邪魔しよおっと…
最近毎週水曜日にやって来る
昨夜は早い時間に来店したが
他に客も居ず、私とのマンツーマンの会話はまるで噛み合わない
先週は隣席にサチエが居たので
何かと彼女にちょっかいを出していた
帰りには次に来る約束まで交わしていた
その日が今週の火曜日だったが
ケイコは水曜日しか来られないのだ
サチエは友達のキヨ子と一緒にケイコが来るのをアテにして
火曜日に来店したが待てど暮らせどケイコは来ない
「アンタ、ケイコに電話番号教えたの?」
「やだ~、あの人にケータイ教えるの怖いわよ~」
確かにケイコは不気味だ
全く何を考えているのか分らない
時折ボーッと人を見つめている事がある
その眼差しが独特でちょっと怖いのだ
日によってテンションにも大きな落差があり
こちらも今日はどちらかしら?と探りを入れながら会話する
一度店を出て数時間後に帰ってきたケイコは
先ほどとは打って変わって8割方客の入った店内を見渡して
「座るところないかしら?」とモジモジ
「あらミミちゃんの隣にまだ隙間があるわ」
片方はミミ、もう片方はオバちゃんが腰掛けている
ケイコはこの時点では女装していないので
女性客はちょいマシなお兄ちゃんと思うだろう
実際ケイコも女装は好きだが性癖は女好き
女性の隣に配置した方が喜ぶのだ
ミミはどちらかと言うとあまり関わり合いたくなさそうだったが
オバちゃんの方は興味津々だ
「ケイコちゃんって言うんだけれど
お化粧するととっても妖艶になるのよ
しかも9号のスリップドレスが入るんだから凄いでしょう!」
やや大袈裟にケイコを持ち上げると
たちまち彼女もその気になって
「カツラ被ろうかしら」と来た
また裏でビールを勝手に飲んで酔っ払っているヒデミさんが
「アタシのを貸してあげるわ」と
洗ってんだか洗ってないんだか良く分からないヅラを脱いで
ケイコに差し出した
てかヒデミさんもウケを狙ってチャンスがあればヅラを取りたいのだ
何たって落ち武者なのだから
イッコーさんと同じヘアスタイルになったケイコ
どうもメイクもして欲しそうだ
ヒマな時間帯なら思いっきり塗りたくってあげるのだが
今夜は何かと慌しいので
隣のオバちゃんに口紅を渡して塗ってもらった
「どうせならファンデーションやアイメイクも…」
オバちゃんはワルノリしている
「ううん、ケイコちゃんは顔立ちが派手だから
口紅だけでとっても雰囲気が出るのよ」
面倒臭かったのでもっともらしい言い訳をして誤魔化した
ケイコはうっとりして手鏡を見ている
その内今度は服を脱ぎだした
彼は50を越えてるとは思えない綺麗な身体をしている
贅肉のない身体を自慢げに両隣の女性にアピールしている
ミミはまるで興味ないがオバちゃんは食いついた
ケイコの乳首をいじりだした
なんてマヌケな光景だろう
私も人の事は言えないが呆れてモノも言えない
他のテーブルではイケメンを含むオニイチャンたち4人が
ゴマメさんの楽しいトークに沸いている
私もそのテーブルにお邪魔しよおっと…