ハートロッカー

未明から今朝にかけての寒さはホント堪えた

風があるから余計に辛い

電車でドアが開く度に凍りつくような外気が襲ってくる

特に新百合ヶ丘の駅はホームの前後が吹きっ晒しなので

遠くに山々が見渡せる長閑な分

気温もぐっと低くなるのである

昨日の出勤時にダウンジャケットを着て来るべきだった


地元駅に着いてからも暖を求めて速攻待合室に逃げ込んだ

西友前の始発バスを待つべく

手袋をした両手を内腿の間に挟んで震えていた


そう言えば西友

６階にあったレコファンは移転済みだが

同じフロアのダイソーも閉店するらしい

ワンフロア丸ごと空いてしまうのだが

その後は何が入るのだろうか

５階はソフマップ、７階はリブロなので

間のフロアにＣＤショップと言うのは

私にとってはとても利便性があったのだ

出来れば６階には

現在、駅から遠いディスクユニオンが移転してくれると嬉しい


前回「ハートロッカー」の話をふっておいて

別の事に脱線してしまった

私の場合よくある事だ

で、肝心の映画の感想は

アカデミー賞に相応しいかどうかは別として

冒頭から緊張の連続だった

何たってイラク戦争での爆発物処理班なのだから

そりゃ一歩間違えたら木っ端微塵の世界

日常茶飯事の爆弾テロ

住民は慣れっこだ

子供たちは車が吹っ飛んでも近くで鬼ごっことかしてるし


これまで９００個近い爆発物を未然に防いできたジェイムス

命を落とした前任者に代わって送り込まれてきた

彼は仕事は完璧だが変わり者で

最初は周囲との連携を乱したりして仲間との間に軋轢を生む

しかし砂漠での攻防戦に巻き込まれた時

過酷な炎天下での持久戦でのリーダーシップや

さりげない心遣いに

殺意さえ抱かれていた仲間にも受け入れられていく


カメラワークは

ドキュメンタリー映画でも見ているようなブレや急なパンなどで

一層目の前で繰り広げられている光景がリアルに感じられる

また音も大変効果的だ

ちょっとしたミスが命取りの現場

張り詰めた空気が観客を襲う

あたかもその現場で固唾を呑んで見守っている感覚だった


この日はＴＯＨＯシネマズ独自の１０００円デー

さらにはホワイトデーも重なって

デイトと思しきカップルがいつも以上に目立った

２１時過ぎからのレイトショーにも拘らず

場内は３分の２まで埋まっていた

「アバター」をおさえてアカデミー賞を獲った映画

話題作だからきっと盛り上がるだろうと思ったら

結構重い作品なのだ


映画が終わり駅へ向かうカップルの女が

「アカデミー賞って疲れる映画が好きなのね」だって…