お肌のトラブル悪化で

以前からお肌の調子が悪い

職業柄メイクは必須なので

状態の悪いところへ化粧品を塗りたくる悪循環

これまで通っていた近所の医者から処方された軟膏は

ステロイド剤である事は知っていた

始めの頃は指先と背中の一部に使用していたが

或る時期から顔にも使い始めた

それがこの処痒みを帯びて

就寝時などに無意識の内に掻き毟っていて

どんどん患部を広げていった

さすがに先週の土曜日はあまりにも痒みが酷いので

違う病院を訪ねた

此処はいつも診療時間前から列が出来ていて

私もこれまでに別の症状で２回訪れている


待合室では小さな子供が駆け回っている

この病院は耳鼻咽喉科と皮膚科を併設しており

前者の方が患者さんが多い様だった

私の名前が呼ばれたのは３０分後

ドアの向こうで待っていたのは

４０前くらいの女医さんだった

私がマスクを取るなり彼女の表情は一変した

問診を受け先生が私の頬の辺りを触り

「もしかしたら他所を紹介する事になるかもしれません」

私の悪い癖でいつもこじらせてから病院の門を叩く


数分後私はすぐ傍の処方箋薬局に居た

指と顔それぞれ別の軟膏を出され

その効き目を良くする為の薬の塗られたシート

そしてそれを洗浄する際のオリーブオイル

更には飲み薬まで

薬剤師さんの丁寧な説明を聞きながら

気分はすっかり完治したかの様に晴れ晴れとしていた

でも先生が言っていた様に

他所の病院を紹介されたらきっと面倒臭い事になりそう

一週間分が入った薬を抱えて

これで良くなりますようにと祈る私なのだった