おかまのよろめき

現役おかまのお店日記&趣味のはなし

Sクマとミミ

2011-05-15 22:21:43 | Weblog
今日は風がとても強かった

夕方になって

地元で買い物でもしようかと予定していたのだが

布団から出るのをやめて

そのままズルズルと眠ってしまった

お部屋の中はちょうど心地良い温度だ

でも一ヶ月も経てば

とてもエアコンなしでは居られなくなるのだ

この気持ち良さを思う存分享受しておこう


昨夜は金曜と打って変わって激ヒマに

隣の居酒屋も先程まで居たオジサン6人組が

次のフィリピンパブへ酒席を移してからは

入り口横の小窓からママの溜息が聞こえてくるばかり

通りは夜が更けるに連れて

家路を急ぐ人の姿もなくなり

近隣の店も次々に看板を仕舞っている


トシとヒデミにキャッチをバトンタッチして数分後

リュウゾウちゃんが来店

身体は大きいが、とても心優しく純粋な彼は

今夜も愛を求めて彷徨っていたらしい

トシが声をかけて自転車を停めてくれた


トシの盛り上げる声が外にまで響いている

男性客にも評判の良い彼は

オカマ以上に座持ちが良く機転が効く

キャッチを代わっても安心して店内を任せる事が出来る


駅の方から聞き覚えのある声が耳に届く

さっき私に挨拶をして近所の小料理屋へ入ったミミだ

どうやらボーイフレンドのSクマさんに呼ばれた様だ

この間も当店に2人で遊びに来て

ミミのヤキモチで座が白けた

彼女はとても気が強そうでコワモテに見えるが

実はとっても寂しがり屋でヤキモチ焼きだ

いつもSクマさんの事を私にのろけるて愚痴る

「アンタ、Sクマさんはお母さんみたいに

 優しく包んでくれる女を求めているのよ

 外で他の女とイチャイチャして帰っても

 温かいご飯で迎えてくれる人を探しているのよ」

私は以前Sクマさんとじっくりお話した事があって

それまでの怖いイメージを払拭させられた

本当はとてもナイーブな人なのだ

そう言えば以前、彼が伴っていた女性は

ミミ同様に大柄だったが

いつも三歩下がって彼を見守るようなタイプだった

そしてその眼差しは慈愛に満ちていた


ミミは昨夜もSクマさんを怒らせて

自分は先に帰ってしまった

「アンタ、もっと大人になんなきゃ…」

そんな事を言っても彼女の耳には届かない

彼氏にはいつも愛の言葉を投げかけて欲しい

私だけを見つめていて欲しい

「その気持ちも分かるけど

 選んだ相手に合わせる事も大切よ」


Sクマさんの後には吉祥寺のS店のマキ嬢が

後輩の海ちゃんとお客様を連れて来てくれた

以前は速水のパパによく連れて行って貰ったSだが

ここの処ご無沙汰だった

なのに、こうして遊びに来てくれて本当に感激

マキ嬢をご贔屓の近藤先生

それに海ちゃんにぞっこんのタカハシさん

彼が兎に角ユニークなのだ

オカマの言う事に必ず面白いツッコミを入れてくれる

きっと2丁目にも行き慣れているのだろう

聞くと私と同い年だった

ノリがとっても合うのでついつい時間を忘れて盛り上がった

時計を見ると4時だ

そろそろお開きと言う事で車を呼んで彼らは帰って行った


そうそう先週面接希望の電話をくれたミラーは

キャンセルになってしまった

きっと良い店が見つかったのだろう

ま、このヒマさ加減なら3人でも何とかなるわね




















コメント
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